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『検察の罠 小沢一郎抹殺計画の真相』はなぜ売れた?

“豪腕”森ゆうこ語る「処女作ヒット」「小沢一郎バッシング」

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――検察、法務省、最高裁が具体的にどのように動いたか、推認を交えて、本書の中で詳しく書かれていますが、今の民主党は、それ以外の官僚勢力にもかなりの影響を受けていましたか?

 消費税関連法案への対応でもわかる通り、特に財務省の影響を受けています。しかし、官僚は悪人ではありません。若い官僚のみなさんとお話しすると、もともと自分自身がこの国を良くしていきたいという志をもって官僚になっています。ただ、組織として、今までの仕組みを変えたくないというのが無意識に働くのだと思います。霞が関の官僚機構は、頭脳は一級ですし、専門的な業務を行い、歴史的蓄積もあります。政治家はコロコロ替わっても、官僚は替わりません。そんな中で、並の政治家では、彼らを動かすどころか、対等に接することも難しいでしょう。気がつけば、官僚のコントロール下に置かれてしまうのです。

――民主党の現執行部は、官僚と闘う力を持ち合わせてはいなかったのでしょうか?

 口ではいくらでも言えますが、それだけの力はありません。松下政経塾出身の野田(佳彦)総理や前原(誠司・政調会長)さん、岡田(克也・副総理)さんなどを代表とする、弁が立ち、政策を作ることもでき、テレビ映りもマスコミ受けも良い人たちがいますが、彼らは残念ながら頭でっかちではないかと思います。彼らでは、物事を本当の意味で変革し、結果を出していくことはできない。官僚機構と対峙し、本当に変革を実現するためには、民主党が政権与党としてがっちり固まっていかなければならない。しかし、今の執行部のやり方というのは「排除の論理」なのです。強引で独裁的、そして仲間内で物事を進めてしまう。勘違いされている方が多いのですが、小沢先生はそのように独善的に物事を進めることはありません。党内の意見に配慮し、説得するよう努力し、無理にゴリ押ししない。実に民主的に物事を進めていきます。私などは、たまにはもっと小沢さんがトップダウンで物事を決めてもいいのではないかと思う時さえあります。今の民主党内で力を持っている人たち、例えば、岡田さん、野田さん、前原さん、仙谷(由人)さんたちは、これまで民主党が選挙に負けてきた時の責任者ですよ。ニセメール事件などの問題も起こしたし、今回もそう。彼らが執行部でうまくいったためしがない。

――小沢裁判は、彼らの「排除の論理」の中では格好の材料だったと。

 利用したのではないでしょうか。小沢先生は、担当検察官が公判で「検察の妄想」と証言したように、検察のでっちあげた事件によって強制起訴され、党員資格停止処分ということで”座敷牢”に入れられました。党内の規律や倫理感を保つという大義名分はわかりますが、であれば、仙谷さんもすぐに処分すべきなのです。仙谷さんは、週刊誌に「新聞社の女性記者に対して、セクハラ発言をした」と報道されました。それに対し、仙谷さんは損害賠償と謝罪広告を求め、出版社を提訴した。しかし東京地裁では、セクハラ発言があったことが事実認定されてしまいました。私は仙谷さん本人にも直接「処分されてしかるべきではないか」と申し上げました。すると、仙谷さんは「失敬な。黙れ」と(苦笑)。

小沢一郎は、政治家たちの嫉妬の対象

――一方、小沢氏は一審無罪。ただ、小沢一郎という政治家には悪役としてのイメージが常につきまとい、逆風が吹いている感じがします。身近で見てきて、その要因はなんだと思いますか?

 新聞やテレビ局といった大手マスメディアも既得権、抵抗勢力の代表です。だから、改革を実行しようとする小沢先生が叩かれるのではないでしょうか。また、小沢先生の存在感が大きいゆえに、叩けば視聴率は上がるし、雑誌も売れるのでしょうね。実際に小沢先生に会えば、とてもチャーミングな政治家ですよ。だからこそ、さまざまなバッシングがあっても付いてくる人が後を絶たないし、一方でそれを気にくわないという人も出てくる。最近は、とうとう「政治とカネ」の問題ではダメだと思ったのか、小沢先生の奥さんの手紙というものまで週刊誌に載りました【編註:「週刊文春」(6月21日号/文藝春秋)が「小沢一郎 妻からの『離縁状』」という見出しで、小沢夫人によるという小沢氏批判の手紙を掲載】。

BusinessJournal編集部

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