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輸出規制までして、世界中のネットワークを利用し本腰入れる中国

中国“国家プロジェクト”コンテンツ産業に日本が負ける日!?

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 ただ、中国は自国のコンテンツ産業の育成強化、ソフトパワ-の海外展開を、何千年もの歴史を持つ「中国文化の世界的普及」「中国文化の総合力」と結びつけて推し進めているのが大きな特色だ。孔子学院・孔子学堂を世界90カ国以上に建設し、中国語の学習教育の海外での普及支援を行ったり、新華社やCCTV(中国中央電視台)などはニュ-ヨ-ク、ワシントンをはじめ世界の主要都市や、最近ではアジア・アフリカの新興国にまで支局・オフィスを設置して、世界中に散らばる華僑・華人を中心に2億人以上の視聴者を誇っている。

 中国のコンテンツ産業はまだ発展途上だが、こうした世界中に張り巡らされたチャイナ・ネットワ-クの総合力と結びついて国際競争力を発揮すれば、そのソフトパワ-は侮りがたいものがある。

 今のままでは、日本は世界市場においてソフトパワ-でも中国に負ける可能性がある。

 おそらく、21世紀はビジネス・経済の世界市場において、日本と中国はハ-ドパワ-だけでなく、ソフトパワ-でも熾烈な競争の時代に突入するであろう。日本のコンテンツ産業の国際競争力を強化するには、日本文化の魅力と総合力に結びついたさまざまなコンテンツを制作し、それらを世界中で普及販売していくビジネスモデルの構築が早急に必要になる。
(文=野口 恒/ジャ-ナリスト)

BusinessJournal編集部

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