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批判殺到? 『スパイダーマン』新作がTSUTAYA独占のワケ

文=林 賢一

担当者 作品によってはTSUTAYAだけでご案内している作品もございます。

──これって、なんで独占ができるんですか?

担当者 まあ、著作権を取得されているメーカーさんとの話し合いで、はい。メーカーさんとのやりとりになりますのでこちら、基本的にお客様に情報を開示しておりません。

──そうですか。新聞や報道で見たんですが、中小のレンタル事業者が怒っている、という話がありますよね?

担当者 あー、私もそのニュースをお聞きしているんですが、今回、『アメイジング・スパイダーマン』を日本でお取り扱いさせて頂いているメーカーさんとのやりとりになっておりますので。

──今後も、TSUTAYA独占の作品は増えていくんですか?

担当者 メーカーさんとのやりとりになりますので、TSUTAYA独占だけのお取り扱いの作品も、弊社ではご案内させて頂いております。

──やはり、独占にするメリットってあるんですよね?

担当者 独占というのは、はい、お客様にTSUTAYAでのサービスをご利用いただけるということで、TSUTAYAの方でご利用いただいて、お客様の方でお楽しみいただけるかと思います。

 【メーカーさんとのやりとりは情報開示できない】の一点張りで逃げ切られてしまった。

 ナイス・アメイジング! と叫びたくなるような巧みな逃げ口上である。メーカーというブラックボックスを通せば、すべてが闇に葬られる感。ノット・アメイジング!

 そんな言い訳、正義の味方なら許すだろうか?

 スパイダーマンなら許さないと思う。って余計なお世話である。
(文=酒平民 林賢一)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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