大手新聞社幹部、取材しない、記事は書けないが不倫はお盛ん

「それに『ゲシュタポ』ですね」
「そうだ。『ゲシュタポ』みたいな奴を使って『SP』や『2つのS』を問題にしそうな奴を監視する、これで我々は安泰なんだ」
「先輩、確かにここまで強固な秘密の共同体を築くのを可能にしたのは、インサイダー事件がきっかけでしたね」
「俺たちが生き残ったから、『2つのS』や『SP』を大目に見てやりやすくなった」
（文＝大塚将司／作家・経済評論家）

※本文はフィクションです。実在する人物名、社名とは一切関係ありません。

※次回は、来週12月29日（土）掲載予定です。

【過去の連載】

第6回『カネでOBを買収し、合併を目論む巨大新聞社を阻む“事情”』
第7回『大手新聞社、広告出稿の見返りにサラ金批判を封じる密約？』
第8回『大手新聞社、取材メモ捏造事件でトップ辞任!?』
第9回『大手新聞社、紙の発行部数は水増し、ウェブ版は水減らし!?』
第10回新聞社出世の条件…平凡、醜聞、窃盗、ごみ箱漁り？