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2013年の経済界を展望する(1)

ローソン新浪社長の後釜はユニクロ出身? 財界トップ人事を占う

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 機械業界では建設機械大手、コマツの野路國夫社長(66)が6月で満6年を迎える。川崎重工業も長谷川聰社長(65)がこの6月で就任から満4年。両社とも、新しい中期経営計画の策定を後任に託すことになるのだろうか。

 ゼネコン最大手の鹿島の中村満義社長(69)は、今年6月で就任9年目を迎える。創業家への大政奉還の可能性が高い。後任社長の最右翼は渥美直紀・副社長(63)。父は6代目社長の渥美健夫氏。その次は7代目社長、石川六郎氏の長男、石川洋専務(53)。そして鹿島家の本家である8代目社長の鹿島昭一・取締役相談役(82)の子息、鹿島光一取締役(42)へとバトンが引き継がれることになる。鹿島は、一族の間で継承のシナリオがきちんと描かれている。

 運輸業界では全日本空輸が4月1日付で持ち株会社のANAホールディングス(HD)に移行する。伊東信一郎社長(62)は09年4月に就任。同社の2期4年という慣例からすると、本来なら13年4月で交代するはずだ。しかし、持ち株会社の首脳人事は、いまだに決まっていない。大橋洋治会長(72)を、どう処遇するかにかかっている。

 伊東氏がHD会長なら、大橋氏は経営の第一線から退くことになる。伊東氏がHD社長に横滑りする案もある。同氏がHD社長なら大橋氏はHDの会長で、据わり具合はいい。

 次期社長と目されてきたのが片野坂真哉・専務執行役員(57)。東京大学法学部卒。本流である経営企画畑を歩み、人事部長を経験。09年には、79年入社組のトップを切って取締役に就任した。伊東社長の下で営業推進本部長を務め、管理部門だけでなく営業も経験してきた。12年4月に専務執行役員に昇格し企画室を担当している。

 全日空は社長候補を早くから絞り込み、社内外に分かるように育てる傾向が強い。伊東氏と同じコースを歩んできた片野坂氏が、順当に昇格するものとみられている。

 商社業界では、丸紅の朝田照男社長(64)の交代が取り沙汰されている。営業が主流の総合商社で初の財務出身のトップだ。在任中の最大の仕事は12年5月の米穀物大手ガビロンの買収。2800億円の巨額買収資金を投じることをめぐって、経営会議のメンバー(10人の取締役)の意見は真っ二つに割れた。「ガビロンは丸紅の成長に絶対に必要だ」と決断を下したのが朝田氏。穀物という限られた分野であるが、彼が目指す“世界一”に、一歩近づく。現在、進めている中期経営計画が13年3月に終了するので、そのタイミングでの勇退が囁かれている。

 問題は勝俣宣夫会長(70)だ。日本経団連の副会長に11年6月になったばかり。任期は2年だが、2期4年務めるのが慣例である。当面、会長を退くわけにはいかず、そうなると朝田氏は副会長の中二階ということになる。そこで、社内事情を勘案して続投との見方が出ている。とはいっても、早晩、勝俣氏は取締役相談役に退くだろう。

 13年に交代なら、社長の本命は山添茂・専務執行役員(57)、対抗が秋吉満・専務執行役員(57)。山添氏は機械畑出身で輸送機、電力インフラ、産業機械部門を管掌。一方、秋吉氏は朝田氏と同じ財務出身で秘書部、広報部、経営企画部を担当。大穴が岡田大介・常務執行役員(56)。ガビロン買収の立役者で、食糧部門、食品部門を束ねている。14年にトップ交代がズレ込めば岡田氏が絶対本命となり、岡田氏の先を走る2人は脱落する。

 ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正・会長兼社長(63)は、自ら決めた経営者引退まであと2年となった。

BusinessJournal編集部

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