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なぜ東洋経済オンラインは4カ月でビジネス誌系サイトNo.1になれた?編集長に聞く

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佐々木 まずはサイトのデザインを明るく若々しくし、新連載を50本スタートさせました。今までは社内でコンテンツをつくっていたのですが、新連載についてはすべて社外の方で、なおかつ若く新しく斬新な経験や意見をもった人に依頼しています。

 また、東洋経済の強みである社内の約100名の記者によるウェブオリジナルの企業記事も充実させました。各業界に張り付いて取材をしている社内の記者にウェブのためだけに、1日に5〜6本の記事を書いてもらっています。ここは他のメディアではなかなか真似のできない我々の強みだと思います。

 さらに、徹底したオープン化を進めています。具体的には外部配信の強化です。これまでYahoo!ニュースへは1日に2本配信していましたが、リニューアル後は多い日で20本配信しています。配信先もYahoo!ニュースのみならず、ほとんどのポータルサイトへ配信しています。そして若いビジネスパーソンをターゲットにしましたから、スマホへの最適化も行いました。現在、スマホからのアクセスがPV全体の3割を占めています。

--100名の記者による企業記事というのは、かなり強力なポイントですね。

佐々木 速報性という意味では、我々は通信社や新聞社と戦おうとは思っていません。約100名の記者をベースにした企業記事を、通信社や新聞社に2〜3時間の遅れを取ったとしても、新しいストーリーや分析を加えた記事を掲載したいと考えています。これを「クオリティの高い第2報」と呼んでいます。

--やはりその「クオリティの高い第2報」がPVを増やしているのでしょうか?

佐々木 過去3カ月の人気記事ランキングを見ると、連載コラムが3つ、社内の記者が書いた記事が4つ、そして、ランキング企画が3つ入っています。このランキングとは「生涯給料トップ1000社ランキング」や「「高収益企業ランキング」などで東洋経済の強みのひとつです。社内にはデータ事業局があり、「会社四季報」のデータをつくったり、データ自体を外部に販売したりしています。

「クオリティの高い第2報」では、「トヨタクラウンの憂うつ」という記事が累積で200万PVを稼いでいます。この記事では、なぜここまでクラウンが凋落したのかを日本経済の縮図というかたちで描き、クラウンを大胆にチェンジした背景まで説明した上で記事にしました。

--最近は若者のクルマ離れが叫ばれていますが、クルマ関連の記事が人気なのは意外です。

佐々木 自動車関連の記事や特集というのはビジネス誌の中では鉄板です。理由は単純で、自動車業界や関連業界で働いている人は数多く、その人たちが読んでくれるからです。

●キャリア志向の女性読者増を目指す

--新連載や社内の記者が書く企業記事、そしてランキング企画と強力なコンテンツが揃っていますが、さらにコンテンツを強化するためには、ほかにどんな記事を充実させていきたいですか?

佐々木 女性が読む記事を増やしたいですね。いろいろな女性に話を聞くと、キャリア志向の女性誌では「日経ウーマン」(日経BP社)はありますが、それでは満足できないという人をターゲットにしたメディアがないようです。ただし、男性読者が多いビジネス誌では、女性のライフスタイルをどうしてもカバーしきれていない。

 一方で、女性誌はファッションが中心になりがちで、キャリアや仕事を考える上では物足りない内容になっています。ですから、キャリア志向の女性のニーズに合致した記事を増やしていきたいということで、現在、バリバリ働く女性を特集した「ワーキングマザー・サバイバル」や「女性はどうすれば出世できるのか」「営業部女子課」「教えて編集長!買いたい女子の射止め方」などの企画を連載しています。

--読者の男女比率はどれくらいですか?

佐々木 リニューアル前の女性比率は2割くらいでしたが、これを3〜4割にはしたいと考えています。

--続いて収益についてお聞きしたいのですが、東洋経済オンライン単体ですでに黒字化しているのでしょうか?

佐々木 社内の記者は雑誌も書いているので、彼らの人件費をどう見積もるかなど測り方が難しいのですが、ウェブ単体で言えば、まだ黒字化はしていません。ただ、飛躍的にPVが伸びていますから、これから広告収入は増えると見ています。

--無料で読めるウェブメディアの主な収入源は広告だと思いますが、東洋経済オンラインもやはり広告モデルを考えているんですか?

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