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「初音ミク」創作活動の中から、新ビジネス発見&育成?クリプトン社の“怖い”戦略

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クリエイターとユーザーの方にお願いしたいことは、「その作品に関わった人のことを想起し、敬意を示していただきたい」ということでございます。
すべてのN次創作がN-1次創作者の完全な満足を満たすことは困難だと思いますが、N次創作に対してどのように向かい合うかは、完全なクリエイターの自由に委ねられるべきであろうと思います。ただ、その中で、「相互に敬意を示す」関係が多ければ多いほど、望ましいのではないかと思います。
現在、ニコニコ動画においてN次創作が行われる際は、元となった動画へのリンクと、創作に関わられた方のお名前とその方の作品一覧へのリンクが動画説明文に記載されることが常態となっておりますが、これは弊社に関与するしないにかかわらず、大変うれしい傾向だと思っております。

政治とメディアに対しては、「権利を守ること」「権利を強化すること」「権利者の利益を守ること」「創作者への敬意を示すこと」の4点は、もちろん相互に強い結びつきがあるとはいえ、それらがすべて同一ではないということを認識して、政策の議論を行なっていただきたいということがございます。
この4点は、ともするとまったく同一のこととして議論されがちではあるのですが、そうではないのだ、ということが、この5年以上にわたって弊社が実感してきたことでございます。
政府としては、現状では「立法による解決は困難」という見解であり、民間活動としてのクリエイティブ・コモンズに期待しているようでございます。
また、そのことを認識することで、よりよい著作物の利用を皆で考える素地ができるのではないでしょうか。
技術者の方には、そのような議論を前提とした上で、現状を改良できるお知恵を拝借できればと思います。また、現状の議論を飛躍する、またはひっくりかえすような新たな発明があって、それに対応するために新たな法や契約の理論ができることもこれまで繰り返されてきました。そういうことも、怖いですが、楽しみでもあります。

Q14:PCLやピアプロが招来する未来のコンテンツビジネス、またはコンテンツ文化についてご教示いただけますでしょうか。

これは「クリエイティブ・コモンズ」が考える未来と共通するところも大きいと思いますが、創作の連鎖によって誰もが気楽に創作を行い、それに対する対価と名誉を受け取る。
そして、創作の連鎖を通じて、世界的な交流が広まっていく、そうした文化のモデルケースのひとつになれればいいと思っております。

BusinessJournal編集部

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