アジア最大のIT見本市・Computex現地リポート〜ワイヤレス時代到来の予感

Bluetooth接続、バッテリー内蔵のスピーカー。どこにでも持って行って利用可能。

　スピーカーやヘッドフォンはこれまでiPhone専用のドックコネクタが付いたものが多かった。しかし、昨年アップルがiPhone 5からコネクタを変更したことや他のスマートフォンの普及によって、iPhone専用のコネクタを持つものでなく、無線で接続するBluetoothに対応したスピーカーやヘッドフォンが増えている。バッテリー内蔵の小さなものから本格的な音楽用スピーカーまで実に多彩な製品が登場した。ヘッドフォンもBluetoothで接続し音を出すだけでなく、スマートフォンをコントロールできるものが増えているようだ。

　他にスマートフォンで今後の普及が期待されるのがNFCだ。Felicaのような非接触型のICカードのことを指すが、それ以外にスピーカーなど周辺機器との接続やデータの送受信、さらに無線充電にまで活用できるのがポイント。Android機ではすでに搭載されているものも多いが、iPhoneにはまだ無線充電やNFCが搭載されておらず、差別化を図るという点でも重要だ。今後のトレンドになりそうな印象を受けた。

女性が踊ってるのもComputexの魅力のひとつ。

　Computexのもうひとつの楽しみは、スパイスガールズと呼ばれる魅力的なコンパニオンガール。会場にはたくさんのコンパニオンがいて、踊ったりゲームをしたりカメラに向かってポーズを取ってくれたりして、お客さんを楽しませてくれる。

　すべてのものをタブレットなどの機器にワイヤレスで接続して機能を拡張するというのが、今後のIT業界のトレンドになることを感じさせる、今年のComputex。果たして業界の向かう先はどちらだろうか。
（文＝矢橋司／フリーライター）