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リーダーとして部下を支えるために、一週間で何をすべきか“朝9分”で考えるべし

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※画像:『月曜日の朝9分ですべてがうまく回りだす』著:ジェームズ・ロビンス、訳:上原 裕美子/日本実業出版社

 どんなに教えても全くできない、仕事に対するモチベーションが低い、まだまだ学生気分が抜けない…など、リーダーの手を焼かせるダメな部下。そんな部下とは、よくコミュニケーションをとって、粘り強く指導することが定石とされていますが、それでも上手くいかないのが現実です。

 では、リーダーとしてどのように考え、行動すれば、部下を成長させチームとして大きな成果を出すことができるのでしょうか。

■リーダーは登山家ではなく登山ガイドに徹する

『月曜日の朝9分ですべてがうまく回りだす』(上原裕美子/訳、日本実業出版社/刊)の著者であるジェームズ・ロビンス氏は登山に例え、リーダーは“他人の登山をお手伝いする登山ガイド”であると言います。つまり、自分が率いる部下たちを登頂させるためにリーダーがサポートをするということです。

 例えば標高の高い山では、すぐそこに山頂が見えているというところでも、少しの気候の変化を察知すれば引き返します。そうしないと、チーム全員が死んでしまう可能性があるからです。引き返すか、そのまま行くか。その判断をするのはリーダーとなります。

 つまり、リーダーとは、個人個人に気を配りながら、最後はチームで山頂に着くためのガイドなのです。そう考えれば、リーダーの本質が見えてくるのではないでしょうか。

■山頂に到達するために一番重要な時間とは?

 では、チームで登頂するために、最も重要な時間とはいつでしょうか。それは登山を始める前の準備時間です。天気や気温、ルートや装備、いざというときの行動など、どれか一つでも上手くいかなければ命取りになりかねません。

 それはビジネスでも同じこと。本書のタイトル「月曜日の朝9分」は、リーダーとして部下を支えるために、一週間で何をすべきかを考える時間のことを指しています。そして、リーダーが月曜日の朝9分で策定すべきことは以下の9つです。

1分め 今週、誰にどんな気配りを示せるか?(気配り)
2分め 今週、誰にフィードバックできるか?(挑戦と達成)
3分め 今週、誰に報酬や評価を与えられるか?(評価)
4分め 今週、誰に「もうひとつの給料」を渡せるか?(意義)
5分め 今週、誰の自主性を高められるか?(自主性)
6分め 今週、誰の成長を後押しできるか?(成長)
7分め 今週、チームの団結をどのように高められるか?(絆)
8分め 今週、どこにちょっとした「楽しみ」を取り入れられるか?(遊び)
9分め 今週、部下はどんな手本を必要としているか?(手本)

■ダメな部下でもしっかりケアできる環境を作れる

 週の頭に以上の9つの項目を決めてしまえば、その一週間は動きやすくなります。

 例えば、6分めの「今週、誰の成長を後押しできるか?」では、もし遅れを取っている部下がいれば、その人を重点的にケアできるでしょう。

 「知識」「技術的スキル」「キャリアスキル」「行動と態度」という4つの領域から、その人の方向性を定めて指導します。試練を与え、サポートし、フィードバックを行う。一週間あれば、ここまでできるはずです。

 一番いけないことは、ケアが中途半端になってしまうこと。部下にあまり成長が見られず、ダメなままの場合は自分がちゃんとケアできているのか、自分の行動を振り返ってみるといいでしょう。

 本書では、月曜日の朝9分で考えるべき9つの項目について詳しく書かれており、巻末にはワークシートが付いているので、何をどう考えればいいのかがすぐに理解できます。そのため、新米リーダーから、若い部下とコミュニケーションが上手くとれないベテランリーダーまで幅広い層がこの本のメソッドを活用できるでしょう。

 週が明ければ、すでに6月がスタートしています。チームにドライブをかけるためにも、月曜日の朝9分を使って、一週間の目標を考えてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)

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