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“風俗接待”で外国企業の取引先を取り込む? 効果的かつ文化的な方法とは?

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「Thinkstock」より
 裏社会を生き抜くためのメソッドをヤクザやアウトローへの取材から抽出し、“表”ビジネスで有効活用することを目的としてまとめた『ブラック・マネジメント』(双葉新書)。その著者・丸山佑介氏が、ビジネスの現場で通用する「ブラック・マネジメント」を解説します。

 アベノミクスによる円安加速やTPPへの参加交渉など、昨今の経済情勢はこれまで以上に日本が国際市場へ積極的に参入しないと生き残れない時代に突入している。きれいごとは通用しない生き残りを賭けたビジネスバトルだからこそ、裏社会ベースのビジネス手法「ブラック・マネジメント」を有効に活用することが求められる。

 それは相手が外国人とて同じである。仮に語学が堪能で言葉によるコミュニケーションが十分できたとしても、人種や民族をベースにした文化はなかなか越えられない壁なのだ。

 関係性を構築していくなかで向き合うテーブルの上での条件交渉ならまだしも、新規の案件交渉では、担当者の意見は有力な判断材料として本国の本社へと持ち帰られる。担当者をいかに味方につけられるかが、取引の生命線となる。

 では、どうやって味方になってもらうのか?

 担当者が男の場合は、かなりの確率で「枕営業」が効果を発揮する。枕営業はブラック・マネジメントの代表的な手法で、仕事で関係する人に性的なサービスを提供することで交渉や取引を有利に進めようとするテクニックである。一般的には女性が決定権のある相手に仕掛けるものとされているが、簡単に協力してくれる女子社員がいるとは限らない。むしろ色恋が絡んでしまうこともあるので、身内の人間を使うのは極力避けるべきである。

●“日本の文化”を活用する

 では、いったいどうやって枕営業をするのか?

 それは、「風俗接待」である。外国人を相手に風俗とは難易度が高いと思う人もいるだろうが、自分の土俵に乗せてしまうことで、意外と簡単に達成できてしまうのだ。外国では、お金を払って性的なサービスを受けるのは「ストリップ」か「売春婦」ぐらいしかない。日本のように豊富なバリエーションは存在していない。日本は世界でもまれなほどに性風俗産業が発展している国なのである。

 つまり、性風俗は「日本の文化」なのだ。実は外国人は、この文化的な理由に弱い。
どんなに国力に差があろうとも、相手国の文化を尊重できることが紳士であるという認識があるためだ。彼らのほうも、あくまで「日本文化に触れる」という大義名分ができれば、自分の心に嘘をつく必要すらない。

 ある意味、相手の文化に対する尊重精神を利用したやり方ではあるが、より精度を高めるために、自国の文化を押し付けるだけでなく、接待する相手国の文化を大雑把でもいいので把握しておくことも大切である。

 例えば、日本の風俗では常識である嬢を「指名」することも、キリスト教圏の人々は衝撃を受けるという。というのは、女性を自由にセレクトするシステムが存在しないからだ。そのため、指名ができるお店であれば、それだけで十分に楽しませることができるのだ。なお、不況のあおりで「外国人OK」を掲げる風俗店も増えているので、そのあたりは事前に確認しておくことをお勧めする。

 このようにブラック・マネジメントを駆使した結果、取引がうまくいったとしよう。飛び道具的なやり方に相手はどう思っているのかと心配する必要はない。必ずや相互理解が深まることだろう。利益を追求するビジネスマンの習性に国籍は関係ない。そこにプラスαの接待があったからといって問題視するようなビジネス感覚を持つ者のほうが、世界市場では少数派なのである。
(文=丸山佑介、『ブラック・マネジメント』<双葉新書>著者)