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就活採用“ユニーク化”の背景〜逆指名、遊び、合宿、顔診断、リクルーター制復活…

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 チームワーク力、リーダーシップを見るという上では、蜂蜜の製造販売の山田養蜂場の採用手法もユニーク。2010年度採用試験の最終では、岡山県北部の下蒜山への登山合宿を実施。集団行動を通して、コミュニケーション力や協調性の有無を徹底チェックする。

 そして、最後は極め付き。「第3回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞」の受賞歴があり、光学機器製品の分野で世界的技術を持つ三鷹光器は、精密な技術の潜在能力があるかを見極めるため、「焼き魚の食べ方試験」を導入したことがあるそうだ。確かに、箸を正しく使ってきれいに魚を食べられる人間は年々減っているだけに、やる価値はあるのかもしれない。

 こんな具合に各社が、通常の「ES受付→面接」という流れを打ち崩そうと試行錯誤する背景には、一部の優秀な学生を巡る採用競争の過熱や、本当に欲しい人材の枯渇、といった深刻な理由が隠される。

 最近ではよりドラスティックに、「新卒一括採用廃止論」まで飛び出すほどだ。

 ただ、企業は指をくわえて待っていたのでは、いい人材は取れない。反対に、就活生は、ただESを送りつけるだけでは就活最初の一歩として不十分–。そんな時代に直面している。
(文=佐藤留美)

BusinessJournal編集部

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