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牛窪恵の 女ゴコロがブームを創る! 第14回:「ヌード撮り」

ヌードに変身…女性のフォト撮影ブームの舞台裏〜アラフォー中心に広い世代で人気のワケ

文=牛窪恵
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 「スタジオアリス歌舞伎写真館GINZA KABUKIZA」では、歌舞伎の扮装と化粧で、“鷺娘”や“櫓のお七”といった登場人物になりきった自分を撮ってもらえる。

 例えば、四切2面の和台紙やフォトホルダーなどがついた「歌舞伎セット」は35,000円~。決して安くはないが、スタジオは歌舞伎座を訪れる熟女たちで大盛況。国内だけでなく海外からの観光客にも対応できるよう、撮影から約1分で記念写真を提供するという。

ヌードに変身…女性のフォト撮影ブームの舞台裏〜アラフォー中心に広い世代で人気のワケの画像7(歌舞伎鑑賞に来た熟女たちが「変身したい」と憧れる「スタジオアリス歌舞伎写真館GINZA KABUKIZA」)

 同じくスタジオアリスは、12年12月に東京・六本木に大人向けの写真館「グラッツ(GRATZ)」をオープンした。こちらも、先の「ミニーナ」同様、映画セットのようなスタジオで、メイクや衣装などのコスプレで、変身した姿を撮ってもらえる。約300坪にも及ぶグラッツのコンセプトは、「フォトコンプレックススタジオ」。このコンプレックスとは、「複合施設」を意味し、バラエティ豊かな5室で撮影ができる。

 狙うのは主に、結婚を控えた「ブライダルカップル」の需要。

 私が取材した中には、「結婚しようと思っていたカレとグラッツに行ったけど、結局は破談に。今は、“いろんな衣装を着て撮影してもらえること”のほうにハマってます」と話す20代女性もいた。

ヌードに変身…女性のフォト撮影ブームの舞台裏〜アラフォー中心に広い世代で人気のワケの画像8(結婚式を挙げない「ナシ婚」のカップルを狙う「グラッツ」)

 いくつになっても、女は女優。

 妊娠やダイエット、結婚、あるいは歌舞伎鑑賞を“口実”に、今後も自分のヌードやコスプレ姿を写真に撮ってほしい、と希望する女性は、幅広い年代で増えていくに違いない。
(文=牛窪恵/マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役)

牛窪恵

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

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牛窪恵【公式ブログ】

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