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「徹底」と「良心」を忘れた日本から出た錆とは? 森達也が提示する、メディア腐敗時代に持つべき視点

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【不思議サイトトカナより】

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「メディアは社会の合わせ鏡」と語る森達也氏

 オウム真理教を描いた『A』『A2』などのドキュメンタリー映像作品、そして『オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ 』(角川書店)『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(ダイヤモンド社など、作家活動も行う森達也氏(作家・映画監督)に、最近のメディアをめぐる問題について聞いた。

■なぜ、天皇を政治利用してはいけないのか?

――山本太郎議員が園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことが問題になっていますね。

森達也氏(以下、森) 微妙ですね。「天皇の政治利用」と多くの人は言うけれど、政治利用の意味をもっと突き詰めて考えた方がいいと思います。

 そもそもなぜ天皇を政治利用してはいけないのか。アジア太平洋戦争も含めて、天皇の権威が為政者に利用されて戦争などを正当化することに使われたとの理由です。ならば天皇制をなくしてしまえば一番早いのだけど、アメリカは日本を統治するうえで天皇制はあった方がよいと考えた。だから戦争責任は問わない。そして問わないことを正当化するうえでは、戦争には終始反対していたとのストーリーを構築する必要がある。

 つまり、天皇の平和主義が強調されるわけです。

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