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「iPhone/iPad+クラウド」による新たなワークスタイル、普及のカギとは?

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アップルのiPhone 5c
 iPhone 5s/5ciPad Air、iPad mini Retina ディスプレイモデル……今年度のアップルのスマートデバイス新モデルが出揃った。今年度モデルのトピックとして注目を集めているのは、旧モデルに比べて対応するネットワークバンド(電波周波数)が大幅に増えたこと。つまり、今までと比べて通信会社がiPhone、iPadのために活用できる電波の種類が増えたのだ。これは、スマートデバイスをビジネスで活用したいと考えているユーザにとっては、朗報だといえるだろう。

 仕事の移動中や外出先でスマートデバイスを活用したいと感じている多忙なビジネスパーソンにとって、通信環境のストレスは命取りだといえる。ビジネスシーンでは、クラウドサービスを活用して大容量のデータをダウンロードしたり、リッチコンテンツを視聴したり、場合によってビデオ会議への参加なども想定され、高速大容量通信が可能なLTEがそのポテンシャルを十分に発揮しなければ、スマートデバイスが持つ効率性も無駄になってしまうからだ。「せっかくデバイスがあるのに、通信が遅くて使いモノにならない」では、業務への支障が甚大なものになってしまう。

 そのような背景を踏まえて、iPhone/iPadの2013年モデルが、いわゆる“プラチナLTE”(700MHz~900Mhz周波数帯)に対応したことは、このような不安を抱えるビジネスパーソンにとっては大きなトピックだといえる。プラチナLTEは遠くまで電波が届いたり障害物を回り込む性質による高い通信品質が持ち味で、ビジネスで使用しても通信が繋がりにくくなったり遅くなったりする不安が軽減されるのだ。これにより、ノートパソコンに代わりiPhone/iPadを移動中や外出先での業務デバイスとして活用するワークスタイルは、今後さらに拡大していくことだろう。

●プラチナLTEの恩恵を受けられるかはキャリア次第

 ただし、このようなiPhone/iPadの新たな通信仕様がユーザー満足度につながるか否かは、国内の通信会社が提供する電波にかかっているといっても過言ではない。場合によっては、その恩恵をまったく受けられないことさえあるのだ。

 現在国内の通信会社の状況をおさらいすると、プラチナLTEに本格対応しているのは、800Mhz周波数帯を中心にLTEを提供しているau(KDDI)のみ。NTTドコモもプラチナLTEに対応しているものの、auに対して対応基地局数で大きな差を付けられている。ソフトバンクモバイルに至っては、同社が唯一保有するプラチナバンドはまだ3G通信でしか使っていない状況だ。

 このような対応LTE周波数の違いは、ユーザーの声にも如実に表れている。Twitterなどで声を拾ってみると、「ソフトバンクとauのiPhone5Cを2台持ちしているけど、通信速度は圧倒的にauが速い」「auってパケ詰まりのイメージあったけど全然速いじゃないか」「iPhone5sが速いのかauの回線が速いのか、今までと比べて快適過ぎ」といったauの通信環境の快適さを評価する声が見受けられ、同社の800Mhzプラチナバンドの恩恵はユーザーの満足度に結びついているようだ。

●各社の通信速度を比較

 このようなユーザーの声は筆者も日々実感するところで、筆者は仕事がらドコモのiPhone5s、auのiPad Air、ドコモのAndroid端末、Wi-Fi版のNEXUS 7を使用しているが、それぞれの通信品質に明らかな差を感じている。