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3DCGが新たなアニメ市場を切り開く!! CGクリエイターが語る制作費事情とこれからのアニメ

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オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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ジェトリックス株式会社の榊正宗氏。

 近年、3DCGでありながらセルアニメのような表現を実現する「セルルックCG」が注目を集めている。昨年は、セルルックCGを使った劇場アニメ『009 RE:CYBORG』が公開され、「セルルック」という言葉を聞いた方も多いかもしれない。

 そんな中、今年11月初旬にアニメ業界の窮状について見解を綴ったツイートが話題になった(外部サイト参照)。ツイートの主は、アニメ向けセルルックCG制作を手がける株式会社ジェトリックス社長であり、自身もCGクリエイターである榊正宗氏。ツイッターでは、CGがアニメ制作で果たせる役割についても語っており、業界ウォッチャーとしても興味深いものだった。

 そこで、「おたぽる」では榊社長その人を直撃! アニメ業界の変遷と、業界におけるCGの今後の可能性を聞いた。

――先日、榊さんのアニメ制作費に関する一連のツイートが、ネット上で話題になりました。今回は、アニメ制作のコスト事情やセルルックCGのアニメ業界での展開についてお伺いできればと思います。

 まずは、CGクリエイターである僕がなぜアニメについて語ったのか、僕の出自を簡単にお話しします。僕は、もともとガラケー向けゲームの3DCGを作る仕事をしていました。それが、MobageやGREEが出てきて、ブラウザゲームの時代になり、3DCGの仕事が減ってしまった。それで、個人的にCG作品をニコニコ動画で公開したりしていました。

 その頃、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のプロデュース協力などをされている里見哲朗さんに出会ったんです。ちょうど里見さんが企画をしていたアニメ映画『星に願いを Fantastic Cat』が公開された2009年ぐらいのことです。それで僕が『星に願いを』のPVを作らせていただいて、コミケで発表することになりました。その作品を持って、いろんな会社に営業をかけることにしたんです。

――CGを軸に、ケータイゲームからアニメのほうへ移っていったということですね。

 ええ。その後、アニメスタジオ「GONZO」の社長も務められた村濱章司さんの会社であるLMDに伺う機会があったんです。村濱さんは「儲からないから、アニメ作ってちゃダメだよ」とか言うんですよ(笑)。でも、作品を認めていただいて、『朗読少女』(声優が小説などのコンテンツを読み上げるiPhoneアプリ 発売元:オトバンク)などのスマホアプリ用CGを担当しました。その後、3DCG制作で独立して、今の会社を設立したんです。

 LMDで仕事をしていた時、同社の中にある作画アニメスタジオのすぐ隣でCGを作っていたので、制作進行やデスクの方と話す機会が多く、業界の仕組みやお金の流れのことを知ったというわけです。

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