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今年のクリスマス消費、なぜ「高額」「癒やし」に人気殺到?ホテル、食品、日用品…

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クリスマスのイルミネーション(撮影=編集部)
 クリスマス商戦を迎える10~12月は1年のうちで最も消費が活気づく時期といわれており、各企業は例年この時期に合わせ、その年の消費動向を予測しつつ対策を打つことで知られている。

 日本総研が発表した2013年12月期の日本経済展望によると、7~9月期の実質GDP成長率が前期比年率+1.9%で4四半期連続プラス成長となったものの、一時的とはいえ多少景気の鈍化が見受けられるとしていた。緊急経済対策の本格化が景気押し上げに作用しているとはいえ、当初、個人消費は昨年とほぼ横ばいとの予測が立てられていた。

 ところが、ふたを開けてみると、意外なことに今年のクリスマス商戦は、例年以上に「高額プラン」「高額アイテム」が人気を呼んでいる。理由としてまず、来年4月の消費税率引き上げを控え、個人消費の駆け込み需要が本格化していること。加えて、アベノミクス効果や20年東京五輪開催決定を受け、消費者の間で景気の先行き期待感が広がった結果、クリスマス消費は例年以上に熱を帯びた勢いで好調に推移している。

 一番活気づく業界の筆頭として、ホテル業界が挙げられる。特に今年は、都市ホテル稼働率が上昇傾向で、東京では稼働率が9割を超えるホテルも続出しているという。こうした好調の流れのままクリスマス商戦に突入したいホテル業界だが、見事にその目論見どおりになっているようだ。

●ホテルは高額プランが好調

 例えば、ザ・プリンスパークタワー東京(東京・港区)では、高層階特別フロアに宿泊する「プレミアムクリスマス」への予約が殺到。同ホテルは好調の理由について、次のように分析している。

「芝公園の緑あふれる自然豊かなロケーションに加え、都内ホテルでは珍しい天然温泉を兼ね備えたスパを常設しています。さらに、客室人気No.1の角部屋ダブルルームはビューバス仕様で、部屋によっては眼前の東京タワーをはじめ、美しい夜景と展望が楽しめることも高評価を得ています。『癒やし』や『リラックス』を求める消費動向が、同ホテルのロケーション及びサービスとマッチした結果です」

 また、世界初の“6ツ星”評価を誇るホテル、マンダリンオリエンタル東京(東京・中央区)では、クリスマス限定ステイプラン「MOスイートクリスマス」が人気だ。日本の伝統と気品薫る歴史ある日本橋の街並みに溶け込むように立地する同ホテルは、まさに新型都市リゾート。ホテルロビーではクリスマス限定にて「マルシェ・ド・ノエル」を開催し、ホテルメイドのクリスマス限定焼き菓子、オーナメントなどアイテムを販売。他ホテルとの差別化に熱心だ。

●“家ナカ派”も高額志向

 また、家ナカ派の消費者向けとしては、ケーキやワイン、チキンなどの食事メニューの売れ行きも気になるところ。首都圏の百貨店、大手スーパーの食品売り場に目を移してみると、こちらも今年は例年以上に客単価が上がっている傾向が見受けられる。

 例えば、ワインならば例年1本2000~3000円ほどが売れ筋だったのが、今年はその2~3倍の価格帯が飛ぶように売れていくという。低価格ワインであっても複数本購入が当たり前となっているため、自然と客単価は上がる計算になる。クリスマス当日受取のフードメニューも、同様にして例年より2倍以上の価格帯が今年の売れ筋となっている。

 また、高価格帯で販売されている高級腕時計市場に関して、横浜地区の百貨店におけるデータによれば、昨年まで40~50万円台が売れ筋とされていた同商品は、今年はおよそ2倍の100万円台前後が最も売れる価格帯として話題に上っている。高額商品になればなるほど、消費税増税前の駆け込み特需が顕著に反映されているといえよう。