今年のクリスマス消費、なぜ「高額」「癒やし」に人気殺到？ホテル、食品、日用品…

　アパレル関連では、輸入物や国内産特別仕様のコートやダウンジャケットなど、20万円以上のラインで軒並み売れ行きが良い。加えて、フルオーダーやセミオーダーといった消費者個人の趣味趣向に沿った商品の動きが良いことも特徴だ。ファッション小物関連も含め、「ワンランク上の商品を」という消費者マインドに訴えかけるアイテムも取り揃えられ、「特別仕様」「限定アイテム」という日本人の心をくすぐるキャッチフレーズと共に、市場に活気を与えている。

　家電関連では、ここ数年売り上げを伸ばしてきている美容家電が例年以上に好調だ。都内の大手家電量販店店員が「クリスマスの時期は、肌が乾燥しやすいという季節的なニーズとも合致している結果でもある。自分で購入するというより、プレゼントでもらうと嬉しいアイテム」と話すように、エステ商品はクリスマス商戦の12月だけで年間売上の2割以上を占めていることもあり、いかにこの時期に照準を合わせているかがわかる。

「リラックス」「高額志向」がキーワードとなっている今年のクリスマス商戦。少し高価でも、心を潤せる商品やサービスを求める消費ニーズの高まりがうかがえる。
（文＝株式会社デファクトコミュニケーションズ）