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猪瀬も石原もこぞって宗教イベントに参加

信仰はカネになる!――日本の宗教、その新論点

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「サイゾー 2014年 01月号」(サイゾー)

 1995年3月にオウム真理教が、営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線、千代田線、丸の内線の車両に猛毒のサリンを撒いた地下鉄サリン事件。この事件から20年近くが経ちかなり風化してきたということなのか、公安調査庁の調査によると、同教団の後継団体である「ひかりの輪」と「アレフ」の昨年の新規信者が255人であることが判明したという。新規信者は、近畿地方に多く、2つの教団は大学の多い京都や大阪で勧誘を活発化させているという。

 オウム真理教は過去、国政選挙に打って出たが、政治家が狙うのは、新宗教団体の組織票。そのために政治家は各教団のイベントなどに足繁く通っているという。月刊「サイゾー 2014年 01月号」(サイゾー)の第1特集「宗教の新論点」中の「安倍晋三に石破茂、小泉進次郎……宗教イベントに参加する有力政治家5選」によれば、安倍晋三首相は、11年に生長の家の関連団体・青年真志塾で講演し、06年には統一教会関連団体の天宙平和連合の大会に祝電を送ったという。さらに統一教会系雑誌「世界思想」の3月号と9月号の表紙になっているともいう。

 また、自民党ナンバー2の石破茂幹事長は自他共に認めるクリスチャンでありながら、「浄土宗」の親睦団体・浄光会の会員で同会の新年総会に参加し、同党の若手のホープである小泉進次郎は、11年に霊友会が開催した創立祭にて講演したという。

 さらに「暴走老人」こと石原慎太郎・日本維新の会共同代表は「『霊友会』の節分会に参加しただけでなく、『立正佼成会』『新生佛敎教団』『崇教真光』『幸福の科学』など、さまざまな宗教と結び付きが強いことで知られている」といい、票のためなら恥も外聞もないようだ。

 そんな中、最近、政治家の招待活動が目立つのが、深見東州がリーダーの「ワールドメイト」だという(「信教の自由を盾に得票活動に精を出し宗教イベントに参加するあの政治家」)。深見が代表を務める団体が主催したといわれるイベント「世界オピニオンリーダーズサミット」には自民党副総裁の高村正彦や小池小百合、「スポーツ平和サミット東京大会」には、先日都知事辞任を発表した猪瀬直樹や文科大臣の下村博文が参加したという。これだけ著名な政治家の名前がわんさかあがると、誰でも名前を聞いたことのある政治家は、ご多分にもれず新宗教とかかわりがあると思ってしまいそうだ。

 政治家が、大きな票田と見なす一方で、宗教団体は非課税で儲かるとよく聞く。その筆頭ともくされるのが創価学会。「最強の金満宗教はやっぱり創価学会!? 浄財で荒稼ぎする新・宗教ビジネスの実態」によれば、創価学会の街として有名な信濃町に、11月18日総工費170億円をかけた創価学会の新総本部ビルが落成したという。気になるのその他の教団の懐事情も見てみよう。

 まず宗教法人全体としては、文化庁発行の『宗教年鑑』よると、04年度には延べ2億1382人とされた宗教団体の信者数は、11年度には1億9961人と2割も減り、大規模宗教法人のお布施やさい銭などの会費収入は、04年度には3億1766万円あったのが、11年度には2億9419万円まで低下したという。

 さらに個別の団体の財務状況を見てみると、新宗教で公表しているのは生長の家と天理教のみ。その生長の家の寄付金収入は、09年度には62億8042万円だったが、12年度には53億2036万円と約10億円近く落ち込んでいるという。一方の天理教の寄付金収入は09年度が158億9500万円で、13年度が134億1850万円とこちらも減少している。一般に宗教団体は課税されないと思われているが、記事によれば「宗教活動」「公益事業」には法人税、消費税、住民税が非課税で、「収益事業」に関しては一般企業より優遇された19パーセントの税率がかけられている。

 財務状況に大きく影響するかどうかはともかく、各教団のグッズ販売も盛んで、マニアがいるほど。「(主に)2000円以下で購入できる! 有名団体別"要チェック"グッズコレクション」によれば、法外な値段設定がされているとイメージされがちな教団グッズだが、手頃な価格のものもかなりあるという。記事に掲載されているグッズを見ると、創価学会の「お祈りくまさん」というぬいぐるみは小さいのが1060円、大きいのが3880円。真如苑の「苑史Diary2014」は1000円、立正佼成会の「開祖さま仏画ファイル」は3枚入りで250円とお手軽なお値段。

 その他にも有名な新宗教団体の公式資料やアンケート取材もとにした各教団の基本的な考え方が知れる「安倍政権をも左右する創価学会、他宗教との協力に力を入れる立正佼成会」「奉仕活動に励む真如苑、日本における古参団体天理教、日中韓の共和を願う統一教会」「高校野球で名を馳せるPL教団、宗教の弊害を解くひかりの輪」や、今年第62回「式年遷宮」を迎え、1000万人以上の参拝者が訪れた伊勢神宮、出雲大社、明治神宮の歴史を知れる「伊勢神宮、明治神宮と皇室 その神格化はいかになされたか?」、PL学園、天理、創価、智弁和歌山などの宗教系高校と高校野球を検証した「栄冠は神の力で君に輝く? PL対天理、創価対東山…高校野球と宗教の歴史」、さらに同性愛と3大宗教の関係「カトリックの神父は少年が大好き!? 三大宗教と同性愛のイビツな関係」など盛りだくさんの内容。サイゾー1月号1冊だけで宗教の現在がわかるかもしれない!?