NEW

優秀な議員秘書は転職でも引く手あまた?その“禁断の仕事術”~情報収集力、人心掌握術…

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

国会議事堂(「Wikipedia」より/Wiiii)
 街頭、テレビ、チラシ、ポスター……政治家の姿は嫌でも目にする。常に彼らは目立とうとし、お祭り、運動会、記念式典、どこへ行っても政治家は笑顔を振りまいている。顔を売らないと当選票を集めることができないからだ。

 いつも目にする分、政治家の仕事は、議会で発言したり、前述のように各種のイベントに顔を出したり、という程度にはイメージできる。しかし、そんな政治家を陰で支えている議員秘書の仕事は、イマイチ具体的なイメージがわかない。「政治家に命令されて裏金でも運んでいるのではないか」などと考える向きもあるかもしれない。

 そこで、議員秘書が実際にどのような仕事をしているのか『国会議員秘書の禁断の仕事術』(こう書房)の著者で経営コンサルタントの尾藤克之氏に聞いてみた。

「一般の方々は、政治家に命令された通りに動くことが秘書の仕事、と思われているかもしれませんが、優秀なビジネスパーソンがそうであるように、優秀な秘書は政治家に命令されるのに先んじて仕事を終わらせます。受動的に仕事をしていては、種々の仕事を回すことができません。先を読んで主体的に動ける人材でないと、秘書の仕事は務まらないでしょう」(尾藤氏)

 高いスキルが要求される仕事であるようだ。ところで、秘書の仕事をこなすためには、具体的にどのような能力が必要なのだろうか?

「優秀な秘書は、情報収集能力と分析力に長けています。大げさに聞こえるかもしれませんが、大手シンクタンクのアナリストよりも高いと思われるくらいです。実際に、議員秘書から大手シンクタンクへ転職する人もいます」(同)

 さまざまな情報を分析し、それらをスクリーニングして政治家に伝えるのも秘書の仕事。目立つ存在ではないが、軽いフットワークと高い能力が要求される、まさに現代の忍者ともいえる存在なのだ。

●秘書の業務とテクニック

 もちろん、情報分析といったカッコいい仕事ばかりではない。支援者の理不尽な要求を受けたり、時には土下座をすることもある。しかし、ただ頭を下げ続けていれば、万事解決というわけにもいかない。あまり下手に出ても政治家の足元を見られることになりかねない。「政治」という特殊な商品を扱っていることもあり、ある意味では企業のお客様相談センターよりもやっかいだ。

「だからこそ、情報収集・分析力が必要なんです。支援者一人ひとりの経済状況、集票力、政治家本人との親密度等を的確に判断して、硬軟織り交ぜた対応を取る必要があります」(同)

 秘書が適切な対応を行うことで、それが新たな集票力に変わることもある。スーパーやデパートなどの店舗で、クレーマーが新規の固定客になるのと同様だ。市民が秘書に訴えてくることのほとんどが、クレームやお願いだ。それらを時には聞き入れ、時には聞き流しながらも満足させる秘書は、「人心掌握のエキスパート」といえる。

 ところで、秘書が「人心掌握」するための源泉は、やはり情報だ。正確で詳細な情報が、適切な対応を生み出すのだ。彼らはどのようにして、支援者たちの情報を集めているのだろうか?

「情報収集のポイントは『リラックスできる場所』です。近すぎて意外に思われるかもしれませんが、会社の食堂や社員が食事をするレストランでは本音が漏れやすいんです。仕事の合間に一息入れている時など、つい社長の噂話に花が咲いたりしますよね。そんな時にさりげなく話しかければ、意外と重要な情報を社員から聞き出すことができるものです。やっていることは、探偵や警察に近い面があるかもしれません。情報を集めるために、喫煙ルームに入って普段吸わないタバコも吸います」(同)

『国会議員秘書の禁断の仕事術』


国会議員はなぜいつも先を読み支持者の心をつかむことができるのか?それは「おもてなしの心」を持った議員秘書がかたわらにいるから。究極の「おもてなし術」、議員秘書のプロフェッショナルな人心掌握術

amazon_associate_logo.jpg