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『明日ママ』一般視聴者の賛否両論の声は?放送継続賛成の人数が、反対を若干上回る

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 また、タブーに挑戦する本作の姿勢を評価するコメントも多い。「差別と捉えられかねない題材で勝負しているという点で評価できました。こういうドラマが1つくらいあってもいいのかなと思います」(20代女性)、「久々に骨のあるドラマが始まったという感じ。『臭いものにはふた』というのでは世の中は決して良くならない」(60代女性)、「放送しないほうがタブーになってしまい、潜在的な差別を生む結果となる」(20代男性)という声も寄せられた。

(2)放送継続に反対(23.2%)

 一方、放送継続に反対する意見はどうだろうか。

 まず、考えられるのがドラマを観た子どもたちに対する心理的な影響だ。「まだ物事の善し悪しを判断できない子供がドラマを観ることによって、学校で同じような境遇の子を見たらいじめる可能性は否定できない」(20代男性)。また、児童相談所に入所している子どもを心配し「あらゆる理由で施設に入所している子供たちや里子たちは想像以上に心が敏感で傷つきやすいです。ドラマの内容的にいくら面白かったり感動をうながしてもしょせん他人事であり、放送するべきではない」(40代女性)、「児童養護施設で暮らしている子供たちがそういった偏見の目で見られていくかもしれない」(20代女性)というコメントも。

 さらに「モデルとなった病院自身が抗議している内容を放送するべきではないと思う」(30代女性)、「すべての児童養護施設が番組と同じだと思われてしまうのは、そのような施設で働いている方にとってつらいと思う」(20代男性)と関係者に対して配慮する意見も見られている。

(3)その他(47.8%)

 「その他」意見の中には、「ドラマを観ていないのでわからない」という回答が最も多い。別の意見としては「現状のままで放映していくのであれば反対、考慮し改善していくのであれば賛成」(20代女性)、「子供には刺激的な内容なので、放送時間を変えればいいと思います」(30代女性)といった改善を促す回答や、「少し配慮が足りないかもしれませんが、この番組だけでなく、ほかにもたくさんあります」(60代女性)と、他のテレビ番組と比較した回答も見られている。

 本ドラマの脚本監修を務める野島伸司が関わった作品は、過去にも『高校教師』(TBS系/1993年)、『聖者の行進』(同/98年)、『家なき子』(日本テレビ系/94~95年)などのように物議を醸すことが多かったが、ここまでの騒動に発展したケースは初めて。民放テレビ局にとって生命線であるスポンサーのCM自粛という異例の事態に直面し、日本テレビの今後の対応に注目が集まっている。
(文=加茂萩太/ライター)

BusinessJournal編集部

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