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坂口孝則「ダマされないための“儲けのカラクリ”」 第25回

大きく外れる年初の株価&経済予想、なんのため?昨年は3000円も乖離、その意味とは

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「Thinkstock」より
 さまざまなテレビ番組や雑誌などでもお馴染みの購買/調達コンサルタント・坂口孝則。いま、大手中小問わず企業から引く手あまたのコスト削減のプロが、アイドル、牛丼から最新の企業動向まで、硬軟問わずあの「儲けのカラクリ」を暴露! そこにはある共通点が見えてくる!?

 2014年も、1月がはや終わろうとしている。同時に年初の経済予想も出そろい、今年はアベノミクスへの期待からか楽観的予想が目立った。

 ところでこの1月は、筆者にとってライフワークとしている情報収集の時期でもある。というのも、私は年初に出た識者たちの年間経済予想を保存しておき、その的中率を検証している。そして外れたのを知ると、「ざまあ見ろ」と思う。いや、冗談である。「経済予想って難しいな」と思う。

 最もわかりやすいのは株価予想だろう。多くの識者が日経平均を予想する。新聞が載せた彼らの「預言」は、どうだったのだろうか。

 昨年を振り返ってみよう。結果からいうと、日経平均株価は高値が12月30日の1万6320円22銭であり、安値が1月9日の1万398円61銭だった。これに対する識者の予想を再掲する。なお、本稿は個人攻撃が趣旨ではないため、あえて個人名を省く。

(1)昨年1月5日付毎日新聞より

 ・マネックス証券チーフストラテジスト:1万3500円~1万円
 ・大和証券チーフエコノミスト:1万2500円~9500円
 ・野村證券チーフエコノミスト:1万2000円~9000円
 ・SMBC日興証券チーフ株式ストラテジスト:1万1500円~9000円
 ・ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト:1万1000円~8500円

(2)同日付朝日新聞より

 ・SMBC日興証券エコノミスト:1万1500円(12月)
 ・大和証券エコノミスト:1万2500円(12月)

 うむ、見事に外れたようだ。その他、毎日新聞、日経新聞、読売新聞はそれぞれ経営者アンケートを実施し、株価予想を載せている。

(3)昨年1月4日付毎日新聞より

 ・94社の経営者の日経平均予想は、高値予想平均が1万732円44銭、同じく安値予想平均が8877円
 ・高値予想の最高値はセブン&アイホールディングスの経営トップであったが、それでも1万3500円

(4)昨年1月3日付日本経済新聞より

 ・経営者20人へのアンケートによる日経平均予想では、高値予想平均は1万1825円、安値予想平均は9125円
 ・高値予想の最高値はオリックス会長と大和証券グループ本社社長であったが、それでも同じく1万3500円。また、達成時期についてオリックス会長は6月、大和社長は7月と予想。

(5)昨年1月3日付読売新聞より

 ・経営者30人へのアンケートによる日経平均予想は、高値予想は1万1000円前後が11人、安値予想は9000円前後(15人)と8500円前後(6人)。