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フジ月九『失ショコ』“ビジネス”がブーム?着用ファッションや関連商品で売り切れ続出

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(4)Honey Salon/ハートレザーボストンバッグ ミニ
  六道の店『RICDOR』に行った後、爽太の店に来た時に持っていたバッグ

(5)Rich/ウールアンゴラニットパーカー
  爽太をテレビで見たときに着ていたパーカー

 こうした現象について、上記ブランドの中のひとつである「Rich」を展開しているロイヤルアパートメントは、「該当商品の在庫に対するお問い合わせが同時期に複数あり、石原さんの着用効果があったのではないかと考えております」と、同ドラマの影響について話す。また、同じく劇中で紗絵子が使用していたバッグ「ジュエルナローズ /Jewelna Rose」を取り扱うエースは、「テレビの反響により、予定を上回る勢いで売れており、どの店舗でもほぼ完売状態です」と明かす。

●コラボレーション商品も続々登場で大人気

 また、劇中では紗絵子のリクエストに応えるかたちで爽太がパン・オ・ショコラをつくろうとするも、最終的にはそれに代わりパンデピスを完成させるシーンがあるが、その“幻の” パン・オ・ショコラを、大手コンビニエンスストアチェーンのローソンがコラボレーション商品として2月4日より全国で発売(税込150円)。発売直後から、ネット上では「パン・オ・ショコラ売り切れって言われた」「買ってきたよ。ラス1だった」などという声が多数見られ、その人気ぶりがうかがえる。

 さらに、人気ショコラティエ・土屋公二氏がオーナーを務めるチョコレート専門店「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」による、原作漫画の作中に登場するチョコレートをイメージした商品も好評を博している。

 再現されたのは、爽太の店「ショコ・ラ・ヴィ」のロゴでもある四葉のクローバーをあしらったボンボン「ボネール」や、原作コミックで爽太が紗絵子の結婚式につくったエクレアをイメージした「エクレール・シトロン」など、全部で6種類。原作のイラストと共に、チョコレートを解説したしおりやショップカードも封入され、ボックスも特別仕様。

 この商品が「失恋ショコラティエ チョコレートコレクション」として、1月に伊勢丹新宿本店で開催されたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」において販売された。本商品は原作者・水城せとな氏とのコラボレーションによりつくられたもので、ドラマに出てくるチョコレートを再現したものではないが、開店前から同ドラマのファンが列をなし、あっというまに完売してしまったとのこと。あまりの人気ぶりに、同店ホームページによれば、同商品を購入した客が転売しているケースも出る事態となっているようだ。

 以上見てきたように、同ドラマの人気がビジネス面でも広い範囲に影響を及ぼしているようであるが、今後どのような広がりを見せるのか、爽太と紗絵子の恋の行方とともに、気になるところである。
(文=降旗愛子/デファクトコミュニケーションズ)

BusinessJournal編集部

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