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LINE、話題の新サービス連発で“必需品”になるか?電話、自作スタンプ販売、企業向け…

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LINE電話の告知(「LINE公式サイト」より)
 ソーシャルネットワーク大手のLINEが2月26日、自社開催のイベント「LINE Showcase 2014 Feb.」で3つの新サービスを発表した。そのどれもが、さまざまな人にとってインパクトのある話題だった。

 今回発表された新サービスについて、それぞれの内容と考えられる影響を検討してみる。

●「LINE電話」は通話サービスの大本命になる?

 LINEはもともとユーザー同士で無料の音声通話ができるが、LINEを使っていないユーザーとは話せなかった。ところが、LINEアプリが導入されていない携帯電話や、固定電話にも電話がかけられる「LINE電話」という機能が3月中に登場する。

 通信キャリアの提供するプレミアム回線を使うと発表されているが、要するにIP電話だ。サービスが始まってみないことには音質等には言及できないが、高品質だいわれているが「IP電話としては高品質」との程度にとどまると予想できる。

 そういった意味では、高品質な通話が必要となるビジネスユーザーの場合は、キャリアの通話サービスをそのまま使うか、回線交換方式である「楽天でんわ」等を利用し続けるのではないだろうか。

 一方で、話せればよいという人にとっては非常に魅力になるだろう。一般電話への通話は有料で、その料金を先払いしなければならないという不便があるが、うまく利用すればかなり通話代は抑えられる。先行するIP電話サービス・アプリとのつぶし合いになりそうだが、若年層を中心としたLINEユーザーは、別アプリを利用する意味はなくなるため、他社の通話サービスはユーザー離れが加速すると考えられる。

●「LINE Creators Market」で誰でもヒットメーカーになれる?

「LINE Creators Market」は、LINEアカウントを持っていれば誰でもクリエイターとしてスタンプを販売できるサービスで、4月から開始される予定だが、簡単に画像が用意できるかというと、そうでもない。

 写真ではなくイラストに限られ、用途別に合計42個の画像を1セットとして用意する必要がある。公序良俗に反するものが扱えないのはもちろん、セットとしてバランスが整わないものも販売が許可されない。

 こうした規定に沿ってLINE側が審査した上で販売可能となるのだが、審査基準自体は今のところあまり明確ではない。例えば、子どもが描いたようにへたな絵でも販売できるのかなど、基準レベルについてもわかっていない。

 また、他者が権利を有するキャラクターの絵なども当然NGだ。しかし、それを常にLINE側が的確に判断できるのかとの点については疑問が残る。Twitterのアイコンを見ても、赤の他人が描いた絵を勝手に使用している人は少なくない。ウェブ上の絵をかき集めて、まとまりのあるセットとして審査に出された場合に、運営側は見破れるのだろうか? また、既存のキャラクターを自分の絵柄で描き直した、同人誌に見られるような手法のイラストは、極めて見極めが難しいだろう。

 そうしたことを警戒して厳しい審査をし、問題がありそうと判断したものはすべて却下するのか、あるいは比較的緩い審査にしたとして、問題のあるスタンプが大量に販売された後にどのように対応するのか、少々気になるところだ。

 問題点はさておき、簡単なものをテーマにしたスタンプはあっという間に集まり、先行した人だけが販売面でも勝者になると考えられる。例えば「サッカー」「野球」といったスポーツなど、身近なものをテーマにしたイラストはヒットするだろう。すでにクラウドソーシングで1個100円、セットで4200円というような激安価格でイラスト制作の受注を始めている業者もいる。そのような業者にオリジナルのイラストを制作してもらったとしても、スタンプ販売価格は1セット100円で、クリエイターには半額が配分されるから、84人に販売できれば元が取れる設定だ。

 もし絵に自信があれば、こうした業者の手を通さず、ぜひ自力販売にチャレンジするべきだろう。これまでは、イラストを描くことが趣味でも、それを収入に結びつけることは難しかったが、新たな窓口が1つ増えたことは確かだ。アイデア勝負、速度勝負になるのは確実だが、やりようによっては大ヒットを飛ばせるかもしれない。