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ソニーPS4、マニア以外を取り込みヒットなるか?カギ握る「シェア」「実況」の壁

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●ゲーム実況の環境整備がカギ?

 しかし、実況を取り巻く環境は決して平穏なものではなかった。恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』(コナミデジタルエンタテインメント)の裁判の判例などが示すように、ゲーム画面はメーカーの著作物であり、無許可の実況は「著作権侵害」という本質的な問題がある。それでも見過ごされてきたのは、メーカー側がプロモーション効果を期待して黙認してきたからにすぎない。ストーリーのネタバレがゲームの核心にかかわるノベルゲームの実況について断固たる措置と「徹底抗戦」を宣言したメーカーもあり、害悪と見なされればいつでも取り締まれる「水道の蛇口」状態だった。

 そうしたネックを、PS4はきれいにクリアした。ソニーが提供している機能だからメーカーも公認であり、シェアボタンで配信・共有できる動画や画像はすべて合法。訴えられるリスクを冒さず、誰でも実況プレイヤーとなれる。

 しかし、まだ実況に立ちはだかる壁はある。まず、メーカー公認=彼らが認めたシーンしか許されないということ。PS4本体と同時発売のゲームソフト『龍が如く 維新!』(セガ)では「プレイスポット闘技場」などミニゲームだけが許可され、本編はシェアできない。『真・三國無双7 with 猛将伝』(コーエーテクモゲームス)も、声優などアーティストの著作権がかかわる音声シェアが制限されて無音となる。

 そして実況プレイヤーがモチベーションを維持するのも難しい。一部のプレイヤーはメーカーと交渉して報酬を得ているが、基本的には金銭的に還元するシステムは日本にはない。実況のために高価な機材が必要だった頃は「視聴者がコストを払ってくれれば続ける」といった殺伐としたやり取りがあったものだ。PS4のシェア機能をハードの成功につなげるには、そうした「魅力的なゲーム動画」と「魅力あるゲーム実況者」を集める仕組みの整備が急務だろう。
(文=多根清史)

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