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非常食、なぜ秘かにブーム?各社注力で新商品続々、味とコスパ向上で通常食と遜色なし

【この記事のキーワード】

「ネット通販で非常食を探す際、『非常食 おいしい』というキーワードで検索される消費者は多いです。昔と違って、非常食もおいしくないと買う価値がないと思われている方が増えているのでしょう。試しに購入してみて、ランチやレジャーに持っていき、味を確かめてみてもいいのではないでしょうか」

●満足な量と、高いコストパフォーマンス

 これまでなかなか食べる機会がなかった非常食。奈良部氏によれば、パンの缶詰などもお薦めとのことなで、アルファ米、お菓子の缶詰なども併せて購入して試食してみた。

(1)尾西のアルファ米スタンドパック「五目ご飯」(304円)
 
 アルファ米の「五目ご飯」。本来ならば被災時のガスや火が使えない状況を想定し、水で60分かけて戻すべきだったのだろうが、今回はお湯で温かいものをいただくことにした。袋を開け、お湯を中の線まで注ぎ、15分。密封チャックを開けてみると、出汁の効いた良い香りが。中には五目として人参やごぼう、椎茸、油揚げ、こんにゃくが入っており、一口食べてみるとうるち米を使っているため、噛み応えのある風合いでおいしい。しっかりと量も入っており、できあがりは約260g。おにぎり2つ半くらいの量なので、成人男性でも満足できる。これが一食として換算されるならば十分。また特筆すべきは、非常に腹持ちがよかったということだろう。製造日から5年の消費期限があるということ、そして値段と量を考えれば、妥当どころかコストパフォーマンスは高いといっていいだろう。

(2)トクスイ「マフィン’S工房アーモンド」(399円)
 
 目新しいところとして「お菓子の缶詰」は、缶を持つとずっしり重く、缶詰を開いてみると小麦とバターの良い香りが香ってきた。中には大ぶりのマフィンが2つ。1つ手に取ってみると、ぎっしりと詰まっていそうな重みだ。口の中へ運ぶと甘みのあるしっとりとした生地にアーモンドのアクセントが効いている。食べていて、乾パンのように喉が渇きやすいということがなかったことも好感が持てる。消費期限は3年だが、特に使う機会がなかったら、おやつとして食べても満足できるだろう。

(3)ボローニャ「缶deボローニャ」(388円)

 こちらも人気の商品と奈良部氏が話していた「パンの缶詰」。パンといってもデニッシュが缶詰の中に入ったもので、消費期限は製造日から3年。やはり缶詰を開けると小麦とバターの香り。ぎっちりと缶の中に詰まったデニッシュを取り出すと、これも食べ応えがありそうな重みだ。一口食べてみると、焼きたてとまではいかないが、小麦の風味が感じられる。内容量は十分あるので、一食分として活躍してくれそうだ。

 それぞれ試食してみた結果、非常食というものに対する考え方が覆された。乾パンのように味気のないものやレトルト食品がメインなのだろうと考えていたが、試食した非常食はどれも、普段から食べているものとなんら変わりない味のクオリティーを持ったものばかり。奈良部氏いわく、「阪神大震災が非常食のターニングポイントとなって、それ以降、非常食に対する各メーカーの取り組みが変わり、新たな種類が次々に生まれてきた」とのことだ。
 
 東日本大震災より丸3年たった今、有事への備えとして、あらためて非常食の購入をご検討されてはいかがだろうか。
(文=牛嶋健/A4studio)

BusinessJournal編集部

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