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スナック、なぜ秘かにブーム?気軽で低価格、店側の経営努力で若い世代や女性も客に

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 他のお客(常連さん)に対してはカラオケ中に「合いの手を入れる」、歌い終わったら「拍手をする」などをすれば、自分が歌う時には同じことを返してくれます。また、私がよく使う手ですが、自分がカラオケを予約し終えたら、隣の常連さんに「先輩、自分入れましたので是非どうぞ」とリモコンキーを手渡します、すると「おっ、そう? じゃ、歌っちゃおうかな」なんて話ができて、そこから一緒に盛り上がることも多いです。
やっぱりスナックはみんなで一緒に楽しむのが一番だと思いますよ。

スナック紹介サイトを立ち上げ

–「スナックガイド」を立ち上げたきっかけはなんでしょうか?

宇野 2011年の東日本大震災の数カ月前に、仕事の悩みで社員にも家族にも打ち明けられないことがあり、まっすぐ家に帰りたくないと思っていた時がありました。その日の帰宅途中、最寄りの駅から自宅への帰り道で一軒のスナックが目に入り、まったく知らない店でしたが、いきなり飛び込んだのです。

 ママがひとりで営んでいる店で、私の心境を察してくれたのか、適度な距離感を保って話し相手になってくれました。小1時間楽しんで、すっきりとした気分になれたので、その後2~3回通ったのですが、震災の影響を受けて、そのスナックは閉店してしまいました。私が心の拠り所とする場所がなくなってしまい、近所の別のスナックに入ってみたら、ママさんから「経営が厳しいから、店をやめようと思っているのよ」と言われ、こんなに良い店がなくなってしまうのはまずいと思いました。私は広告代理店を経営しているので、最初に入った店に対しても生き延びるアドバイスをできたかもしれません。ところが、何もしてあげられなかったので後悔の念に駆られました。
 
 クラブやキャバクラを紹介するサイトは、たくさんあります。多くのサイトでは店が掲載料として月に3~5万円ほどを支払い、立派な機能がたくさん付いていますが、そうした機能はスナックの紹介には必要ありません。お店の魅力が伝われば、集客に結びつきます。そこで「広告代理店として何かできないだろうか」と考え、制作会社やプログラマーに相談し、サイトを立ち上げることになりました。そして2011年の11月に本オープンしました。当初、東京版を立ち上げたところ全国各地のスナックから掲載の申し込みが入ったため、急いで全国版を追加制作したのです。

–掲載料は、どのぐらいに設定しているのですか?

宇野 一番オーソドックスなプランですと、1年契約で東京版は6万4800円(一月当たり5400円)、地方版は3万8800円(同3240円)です。スナックガイドはサイトに登録するとfacebook、ブログ、Twitter、YouTubeにも掲載しますので、この情報量でこの料金は全国で一番安いと自負しています。やはり長く継続掲載してもらうには、無理のない料金設定が必要不可欠と考えてのことです。その甲斐あり、今では全国の掲載店舗数は約200店になりました。また、スナックは人が売りもの。ママやマスター、スタッフの人柄をお客さんに知ってもらうために、「名物ママがいる店」「名物マスターがいる店」「うちの看板娘」などオプションコンテンツをインタビューやアンケート形式で写真と共に掲載しています。

–紹介されている人は、みなさん随分詳しく紹介されていますね。

宇野 「名物ママがいる店」や「名物マスターがいる店」など、掲載する人は基本的に私がインタビューして、客が自分に合いそうな人かどうかを参考にできるようにしています。ネットの情報を吟味して来店した客は、思ってた通りの店であれば期待通りで満足し再来店します。これが、サイトとしてリピーターを獲得できている“強み”であるといえます。

BusinessJournal編集部

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