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【動画あり】大反響の伊勢丹ダンス動画、なぜ生まれた?社内活性化、予想外の宣伝効果も

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●『ISETAN-TAN-TAN』は、伊勢丹への愛が溢れている

小林氏 矢野さんに対する気持ちをダンスで返そう、ということでスタートしたのですが、せっかくみんなで踊るのですから、多くの人たちに見てもらえるように、YouTubeにアップすることにしました。すると公開後、矢野さんが「愛を感じる」とツイートしてくださったのです。私たちが恩返しとして行ったことが本当に伝わったと感動しました。

 PVの制作が進むにつれて、踊っているスタッフに笑顔が生まれ、みんなの純粋な楽しい気持ちが伝わってきて、それがダイレクトに映像の中にも出てきているんだと思います。だからなのでしょうか、PVを見てくださった一般の方から「楽しいはずのダンスなのに、なぜこんなに涙が出てくるんだろう」「従業員の皆さんが伊勢丹愛に溢れていて、見ているだけで幸せになっちゃうね」「週末には伊勢丹に行くって決めたわ」「これを見たら、ますます伊勢丹に就職したくなりました」などといったツイートもあり、通常の広告にはない対話が生まれていくのを実感しました。

–PVでは、国内外のスタッフの方もダンスしていますね

小林氏 もちろん、みんなダンスのプロではありませんし、通常業務がありますから、撮影当日に1~2回振りを合わせて、「ハイ、撮影」という感じでしたので、みんなの気持ちをひとつにして画をつくっていくのが大変でした。今年2月の店休日に、新宿店を撮影隊でほぼ貸し切りにして、2日間かけて1台のカメラで撮影をしました。その他の店舗でも、各々のスタッフにiPhoneなどで撮影したデータを送ってもらいました。伊勢丹スタッフが踊って、撮って、編集したので、まさに手づくり感満載です。

 社内外の反応も高く、「次は何をやるの?」とよく聞かれます。一番うれしかったのは、一生懸命踊っているスタッフの笑顔から「伊勢丹って、こんなに楽しいところなんだ」というのが伝わったということですね。伊勢丹は、「新しいことをどんどんやろう」という社風です。この取り組みに甘んじることなく、また新しいコミュニケーションにチャレンジしなくてはいけないですね。

–お客様からは、どのような反応があったのですか?

小林氏 『ISETAN-TAN-TAN』の歌詞の中に「お金があっても無くても、買ってあげたい人がいる/もらうばかりじゃつまんない」という部分があるんです。ちょうど母の日の前に見てくださったお客様が「母の日のギフトを買わなきゃ」とツイートをしてくださったりしました。いわゆる通り一遍の広告活動では得られなかった反響を多くいただきました。矢野顕子さんと私たちの愛が通じたような気がしました。

『ISETAN-TAN-TAN』は、ちょっと変わったPVだが、それは、アーティストが幼少の頃から通った伊勢丹に対する愛情と、それにスタッフ全員が真剣に応えようという気持ちが融合してできたものだ。スタッフの心からの笑顔に会いに、近くの伊勢丹に行ってみよう。オフィシャルソング『ISETAN-TAN-TAN』をバックに、もっと伊勢丹を楽しめるはずだ。
(文=大坪和博)

BusinessJournal編集部

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