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鈴木亜美、セイン・カミュ、浅香唯はなぜ干された?音事協の力、私生活に介入する事務所

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『Snow Ring』(鈴木亜美/AVEX ENTERTAINMENT INC.)

 5月25日付当サイト記事『鈴木亜美、北野誠…なぜ芸能人は突然“干される”のか?芸能界を歪める芸能プロの“政治”』は、大きな反響を呼んだ。

 記事では、5月に出版された『芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反』(鹿砦社)の著者、星野陽平氏に、芸能界テレビ局の政治力学について解説してもらったが、多くの視聴者が抱えていた疑問にリンクする部分があったのだろう、大手ポータルサイトのジャンル別アクセスランキングで2日間にわたって1位をキープし、ネットユーザーの関心の高さがうかがえた。

 そこで今回は、さらに具体的に各有名タレントが干された事情について、星野氏に聞いてみた。

--まず、鈴木亜美さんが干されたエピソードを教えてください。

星野陽平氏(以下、星野) 鈴木亜美さんは、独立で失敗していなければ、浜崎あゆみさんと並ぶビッグスターの座を維持できていたかもしれないと思うと残念です。彼女の場合、独立をしようとしたのが芸能界で問題とされたわけです。きっかけとなったのは、当時所属していた事務所社長の脱税に絡む逮捕でした。

 普通、勤務している会社の社長が逮捕されたら、辞めたくなるものでしょう。亜美さんも会社を辞めようと、2000年末、契約終了の確認を求める訴訟を事務所に対して起こしましたが、その独立に向けた行動は芸能界では許されませんでした。ここでいう「芸能界」とは、タレントの引き抜きや独立を認めていない「日本音楽事業者協会」(音事協)を中心とした力学が働く社会のことです。その政治力学が働き、主演が決まっていたドラマから降板させられるといった異常事態が続き、それまで亜美さんを応援していたマスコミもバッシングに走りました。

 訴訟では、ギャラ問題も争点の1つとなりました。亜美さんの独立を主導した父親は、法廷で「浜崎あゆみは、今年6億6000万円の所得があった。鈴木あみは3700万円で、およそ20倍の開きがあるのはおかしい」として、出演料の明細を明示してほしいと主張していました。

 ちなみに、本書で詳説していますが、アメリカ、カリフォルニア州のタレント・エージェンシー法では、エージェントが徴収する手数料はタレントに明示し、ギャラが入ったら、30日以内にタレントに支払わなければならないという規定があります。自分がいくら稼いでいるのか知ることができない日本のタレントは気の毒です。

 判決では契約の終了が認められましたが、裁判所が仕事の斡旋をしてくれるわけではありません。「あみ~ゴを引退させたくない」というファンの運動も盛り上がりましたが、それも限界があり、結局、亜美さんは約4年間、満足に芸能活動ができませんでした。そして05年に独立の道を捨て、エイベックスに移籍して、ようやく本格的な音楽活動ができるようになりました。

『芸能人はなぜ干されるのか?』


マスコミがひたすら黙殺する日本最大のタブー「芸能界」を震撼させる乾坤一擲の書

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