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バーバリー、三陽と契約解除の舞台裏 相次ぐ海外ブランドの一方的解除でアパレル業界岐路

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三陽商会、独り立ちへの険しい道

 アディダスとの契約で苦い経験をしたデサント関係者は「欧米ブランド頼りの成長モデルが通用しない時代になっているのに、三陽商会にその認識が薄く、バーバリーを引き留められるような提案もできず、ただダラダラと契約更新交渉を続けてきた。バーバリーに切り捨てられるのも当然」と指摘する。

 アパレル業界に詳しい証券アナリストは、5月19日の記者会見で三陽商会が説明したバーバリーなき後の事業戦略を聞いて、唖然としたという。

「同社はバーバリー事業終了後、英ブランド『マッキントッシュ』、米ブランド『ポール・スチュアート』、そして自社オリジナルブランドの『エポカ』を基幹3事業に据え、ここに経営資源を集中するという。3ブランド事業のうち前2事業は、バーバリーと同じようにいつ契約を打ち切られるかわからないライセンス契約のブランドだ。同社には学習能力も自社ブランド育成の情熱もない」(同)

 果たして三陽商会は今後、欧米ブランド頼りをやめ、国際的に通用する自社ブランド育成に舵を切ることで大手アパレルメーカーとして独り立ちすることができるのか? その道は険しい。
(文=福井晋/フリーライター)

BusinessJournal編集部

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