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AKB総選挙、一般層とコアファンで関心二極化? 得票分析からみえる、AKBの課題

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 6月7日、今年のアイドル業界の大イベントの一つである『AKB48 37thシングル選抜総選挙』が終わりました。皆さんの目には、今回の総選挙はどのように映ったでしょうか。

「昨年1位の指原莉乃を抑えて、悲願の1位を獲得した正統派アイドルの渡辺麻友」
「AKB48の姉妹グループ(SKE48、NMB48、HKT48)の躍進」
「上位ランキングにおける若返り」

など、見る側の関心度や知識によって、観点は大きく異なってくると思います。

 本稿では、前回の総選挙と比較して今回はどのような傾向があったのか、概要を押さえていきたいと思います。

●過去の総選挙の上位30位得票総数から、わかるトレンド

 まずは過去の総選挙における得票数推移を、上位30位の合計で見てみましょう(2009年の第1回総選挙において得票数が公開されている順位は上位30位のため)。


 第1回総選挙時には5.4万票だった得票数が、昨年の第5回総選挙では約30倍の166万票と急激に増加しました。


 それに対して、今年の第6回総選挙では初めて減少(約8%)していますが、総選挙の投票券が付属するCD『ラブラドール・レトリバー』(キングレコード)は、初日売り上げでオリコン歴代最高記録を1%程度上回り、総選挙全体の総投票数は過去最多の268万9427票になりました。

 では、上位30位と全体の総投票数の増減差は、なぜ生じたのでしょうか。総選挙の立候補者が約250人→300人と20%も増加しているため、上位30位から票が分散した結果であると考えられます。これらの結果は以前、筆者のブログ『AKB48は果たして衰退期なのか』で行った現状分析である「国内のAKB48グループの成長は一段落」という結果と一致しています。

●前回総選挙と比較して、順位ごとの得票数はどのように変わったのか?

 さて、選抜メンバーとなる上位64人の得票数の内訳を13年の第4回選抜総選挙と比較した場合、ある特徴的なグラフを描くことができます。


 グラフを見るとわかるように、14年の第5回総選挙における1~3位の得票数は前回を5%程度上回っていますが、4位~19位のそれは15%減と大きく減少しており、20位~64位では前回から6%程度上昇していることがわかります。