NEW

「お金」から読み解くW杯の魅力?年収数十億の選手たち、巨額賞金に放送権…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「Thinkstock」より
 連日熱戦が続くサッカーの2014 FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会にテレビの前で胸を躍らせながら、寝不足の目をこすりながら仕事をこなしている人も多いのではないだろうか。しかし、一方では「サッカーに関心がない」「ルールがわからない」「とりあえず日本代表は応援するけれど、あまりよく知らない」などの声を耳にすることも多い。

 今回は、サッカーに明るくない人でも世界最大のスポーツの祭典を楽しめるように、数字から見るW杯の魅力を紹介したい。

●肥大化するサッカービジネス

 近年の欧州サッカーでは、異常なまでに高騰した移籍金が問題視される機会は少なくない。昨夏、レアル・マドリード(スペイン)にトッテナム(イングランド)から加入したギャレス・ベイルの移籍金は9100万ユーロ(約121億円)にも上るなど、中東からのオイルマネー、ロシアの石油王、新興国の実業家らのマネーがサッカー界に入り乱れ、日々天文学的な金額で選手が移籍している。

 アメリカの「Forbes」誌によれば、現役選手の年収ランキングはスポンサー収入を含めれば1位のクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)が7300万ドル(約74億2000万円)、2位はリオネル・メッシ(FCバルセロナ、スペイン)の6500万ドル(約66億1000万円)。1位のロナウドの年俸は、今年度の日本プロ野球の人気2球団、読売ジャイアンツと阪神タイガースの全選手の総年俸(約78億円)と遜色ない数字となる。さらに、3位のズラタン・イブラヒモヴィッチ(パリ・サンジェルマンFC、フランス)の年俸3400万ドル(約35億6000万円)を加えた3人分で、プロ野球のセ・リーグ6球団の総年俸(約170億円)を上回る計算になる。

●世界最大規模の賞金

 サッカー選手の年俸は増加の一途をたどっている中、最も試合の放送権料が高く、その恩恵を最も受けているのがイングランド・プレミアリーグだ。今回のW杯にも、全参加選手736人中、114名をプレミアリーグ所属選手が占め、この数字は2位のイタリアのセリエAの81人を大きく引き離している。

 プレミアリーグ創設時の1992年の放送権料の総額は約483億円に対して、現在は約8000億円を超える。リーグ創設前年の91年、選手たちの平均年俸は約958万円だったが、現在は30倍以上にも膨れ上がっている。

 英紙「Daily Mail」によれば、イングランドのプロサッカー選手の平均給与(週給)は約358万円(データはプレミアリーグ所属選手限定、2011年時点)。この数字は、平均約2200万円といわれる日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)所属選手の平均年俸の約8倍だ。

 今回のW杯の賞金総額は5億7600万ドル(約586億4000万円)。昨年開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の賞金総額が1500万ドル(約15億3000万円)だったことと比較すれば、W杯がスポーツイベントとしていかに突出したものかを示す指標となるだろう。賞金面だけで判断すれば、W杯と同規模のスポーツイベントはサッカーのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)と欧州選手権のみとなる。CLやW杯などの国際的なサッカー大会の価値は年々上昇しており、10年開催のW杯南アフリカ大会に比べ、ブラジル大会の総賞金は40%近く増額となっている。