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性同一性障害の「絶望的な苦しみ」 同性愛や精神疾患と無関係、本人の努力で治癒できず

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 その苦しみの具体例については、多くの書籍に記載があります(『性同一性障害-性転換の朝』<吉永みち子/集英社新書>など)ので、ここでは多くは記載しませんが、
・「醜悪に変化し続ける自分の体に怯える10代」
・「制服スーツで『女装』『男装』を強いられる日々」
などの心の苦しみ、
・「危険なヤミ治療、ホルモン投与、莫大な費用がかかる海外での手術」
など、体の苦しみや経済的な苦しみまで、さまざまなケースが綴られています。

 かなり無茶なアプローチであることは承知の上で、この「苦しみ」の定量化を、日本における自殺未遂者の数で比較してみました(亡くなった人からは、その理由を聞き出せないため)。

 自損行為による救急自動車出動件数(7.4万人/年<「平成23年版 自殺対策白書」より>)を日本の人口で割ってみたところ、0.0582%という数が出てきました。これに対して、「性同一性障害」における自傷・自殺未遂件数の比率は28.4%で(「セクシュアルマイノリティの自殺および自殺未遂のリスクについて」より)、その比率は実に約490倍です。

 この数字に意味があるかどうかはさておき、「性同一性障害」が、その障害を持っていない人間からは、想像することができないくらいの苦しみであることだけは理解できると思います。

●性同一性障害発生のメカニズム

 そもそも、なぜ「性同一性障害」が発生するかを調べてみました。

 まず「性同一性」という言葉からわかるように、人間には少なくとも2種類の「性」がある、とされています。

 第一の性が「生物学的性」です。

 一般的に「セックス」と呼ばれるもので、性染色体で決定されるものです。染色体には23ペアがあり、その中の1ペアが性差を決定するものです。そのペアの染色体の形状からXX染色体(女性)、XY染色体(男性)と表記されています。

当サイト記事『同性間で子どもをつくることはできる?検証のための基礎知識~iPS、ES細胞』参照

 第二の性が「自己意識の性」です。

 一般的には「ジェンダー」と呼ばれるもので、自分で認識する性です。当然これは脳で認識することになるのですが、上記の性染色体によって製造されることになる性ホルモンが、「男性脳」と「女性脳」をつくるという説(ホルモン説)が有力なようです。

 ちょっと話がそれますが、私は、この「男性脳」「女性脳」の話を読んで、かなりビックリしました。

 それは、「セックス」はともかく「ジェンダー」は、後発的な教育(悪く言えば「洗脳」)の産物だと思っていたからです。