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性同一性障害の「絶望的な苦しみ」 同性愛や精神疾患と無関係、本人の努力で治癒できず

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 簡単に言うと、「自己意識の性」は、「男の子らしい」「女の子らしい」という、外界からの刷り込みで完成するものと考えていて、やり方によっては、そのどちらでもない性(例えば、「犬らしい」とか)を後発的につくり出すこともできると思っていたのです。

 そのように考えると、ボーヴォワールの著書『第二の性』(新潮社)は、「第三の性」と呼ばれるべきものかもしれません。

 ここで、「ホルモン説」によれば、「セックス」と「ジェンダー」は常に一致しており、「性同一性障害」が発生することの説明がつかないのではないかとの疑問が湧いてきます。

 どうやら「セックス」も「ジェンダー」も、ベルトコンベアーの製造ラインでつくられる缶詰のように正確につくられるわけではないらしいのです(『性転換手術は許されるのか』 <山内俊雄/明石書店>)。

 受精直後の胚(受精卵)は、男でも女でもない状態で、性染色体(XX、XY染色体)が働きかけて、性器等の製造(細胞分化)が始まります。

 ところが、男性の性器(睾丸等)の形成が、一定のタイミングで明確に開始するのに対して、女性の性器(子宮等)は、「男性器への分化が発生しなかったら、女性器の分化が始まる」という、なんとも不安定な条件下で形成されるのです。

 この不安定な状態で形成された性器によってホルモンが分泌されることで、さらに性器生成プロセスが強化されることになります。そして、細胞分化は一方的方向に進み、後から修正ができません。

 つまり、性器の製造プロセスが開始された後は、男は男の体として、女は女の体として、成長が進んでしまうのです。

 加えて、「男性脳」「女性脳」の発生プロセスも、明確ではないようなのです。

 具体的には、胎生期(胎生5~7カ月)に、脳が「男性ホルモン」にさらされると「男性脳」ができあがり、さらされないと「女性脳」ができあがるという説が、現在のところ有力です。

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