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ほっかほっか亭とほっともっと、因縁のライバルが混戦の弁当宅配事業参入で再び激突

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ほっかほっか亭の店舗(「Wikipedia」より/Rotatebot)
 持ち帰り弁当業界のライバルが、宅配弁当事業で対決する。

ほっかほっか亭」を運営するハークスレイ(大阪市、東証1部上場)は弁当の高齢者向け宅配サービスを全国に広げる。弁当の宅配サービス事業「ほっか食楽」は関西の直営店など一部で取り組んでいたが、今後はフランチャイズチェーン(FC)店にも導入を促し、年内に50店、3年後をメドに300店に広げる。同社の直営店舗は173店、FC店舗は497店、合わせて670店(2014年3月末)を運営するが、直営店舗のFC転換推進もあり売上高は年々低下し、14年3月期の連結売上高は500億円と10年3月期の660億円から大幅に落ち込み、本業の儲けを示す営業利益は6億円にとどまった。

 ほっか食楽を先行して導入した店ではリピート率が約9割、提供しない店に比べて売上高は年1000万円ほど上乗せされたため、ハークスレイは弁当の宅配サービスを強化する。ほっか食楽の売上高を18年3月期には36億円に引き上げる計画だ。

 一方、「ほっかほっか亭」から離脱し新ブランド「ほっともっと」を全国展開しているプレナス(福岡市、東証1部上場)は、休止していたインターネットで注文を受けつける弁当宅配サービスを再開した。昨年7月1日に全国の店舗の85%の2300店で始めたが、サービス初日に専用サイトに不具合が生じたため休止に追い込まれていた。業者を替えてサイトをつくり直し、再開にこぎ着けた。

 ほっともっとは直営店舗が1547店、FC店舗が1145店の計2692店(14年2月末)。14年2月期の連結売上高は前期比6.7%増の1510億円、営業利益は同22.6%増の79億円と増収増益を続けてきた。15年2月期は150店、それ以降は年200店の新店舗を出店する計画だ。持ち帰り弁当事業では、「ほっともっと」が「ほっかほっか亭」に大差をつけた。

●因縁の歴史

 プレナスと、ほっかほっか亭総本部を子会社化したハークスレイの間には10年以上にわたる抗争の歴史がある。

 両社の抗争の発端はダイエーの経営危機である。ほっかほっか亭総本部はダイエーグループの会社だったが、1999年4月、ダイエーはフランチャイザーであるほっかほっか亭総本部の株式44%と、東部エリアを統括する地域本部の株式会社ほっかほっか亭をプレナスに売却。プレナスは株式会社ほっかほっか亭を吸収合併して東日本に進出した。

 ほっかほっか亭の商標権は総本部ではなく株式会社ほっかほっか亭にあったため、同社を合併したプレナスが商標権を取得した。プレナスは総本部にほっかほっか亭の商標使用料の支払いを求めたが、総本部が独占的使用権を主張して支払いを拒否した。そのため、この問題は裁判に発展し08年4月、東京地裁は、商標権はプレナスにあるが、総本部にも無償で商標を使用する権利があることを認める判決を下した。この間、プレナスに対抗するため創業者は総本部の残りの株式を西日本エリアを統括する地域本部のハークスレイに譲渡し、総本部はハークスレイの子会社となった。