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プロレス、演劇、陰陽道……“超マニアックショー”『魔界錬闘会』にハマる人が続出のワケ

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『魔界錬闘会』なる新感覚のエンタテインメントが人気だ。プロレス・映像・演劇・歌・ダンスをミックスさせたアトラクションのような舞台構成で、ステージ上のみならず、会場のあちこちで予測不能な演出が繰り広げられる。歴史をベースにしたストーリーは複雑怪奇で、しかも8回にわたる「連続ものの舞台」でもあるため、途中から見た観客は戸惑うこと必至である。

しかし、その難解さと斬新さが中毒性を生むのか、回を追うごとにチケットの入手は困難になっているという。興行の仕掛人は、株式会社先駆舎代表・眞邊明人氏。吉本興業出身で、エンタテインメントの裏も表も知り尽くした眞邊氏は、いかなるプランと勝算を持って『魔界錬闘会』を立ち上げたのか? 前代未聞の興行ビジネス、その成功のカラクリに迫った。

まさにごっちゃ煮状態の『魔界錬闘会』。

--先日、『魔界錬闘会』を初めて拝見しました。正直、ストーリーはよくわからなかったのですが、プロレス、映像、演劇、歌、ダンスなどがめまぐるしく交錯する独特の世界観に圧倒されました。これはかつてないスタイルのエンタテインメントだと思うのですが、総合プロデューサーである眞邊さんの言葉で説明するなら、『魔界錬闘会』とは、いったい何なのでしょう?

眞邊明人氏(以下、眞邊) そう人に聞かれたときは、「魔界リアルショー」と答えるようにしていますね。もうちょっとわかりやすく言うと、「サーカス」でしょうか。「なんでもかんでもごっちゃ煮であるから、絶対見たほうがいいよ」と。それ以上、細かくは説明しません。

--なるほど。では眞邊さんが、この奇抜な興行を思いついた経緯を教えてください。

眞邊 吉本興業を辞めたあと、佐藤健のデビュードラマの監督などをやっていたんですけど、そんな中、2006年から即興の芝居をリーグ戦で見せる「アクトリーグ」というものを始めまして。お笑いって、人が1人いれば、何もないところでできるじゃないですか。でも役者ってすごく練習をして衣装や音響や照明もあって、とても大変です。しかも勝ち負けのない世界なので、売れている人も売れていない人もすっきりしないなあ、と感じました。そこで即興芝居で戦って、勝ち負けを決めたらどうだろうという企画を最初に試して、フジテレビの番組でも何度か放映されたんですけど、そのモチーフがプロレスだったんです。僕はアメリカプロレスが大好きだったので、入場曲に乗って役者を登場させて、1対1の即興芝居で戦わせました。それがウケて、しばらく続けていたんですけど、やがて限界にぶち当たってやめました。

--どのような限界に?

眞邊 やっぱりどこまでいっても即興芝居なんで、即興もやり尽くすと予定調和になっていくんですね。結局4年やってやめました。その後、エンタメの世界からしばらく離れていたんですが、去年、大阪プロレスさんとたまたま知り合って、「なんか一緒にやりませんか?」という誘いを受けました。吉本興業在籍時に大阪プロレスと提携していた縁もあったため、「じゃあやろう」ということになりました。