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フジテレビ、続編&タレント力頼みで守り鮮明 復活のカギは“敏腕”亀山社長の原点回帰?

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フジテレビ本社(「Thinkstock」より)
 今クール(7~9月期)の連続テレビドラマ『HERO』のヒットや『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』(7月26日放送)の成功で、視聴率低迷からやや持ち直した感のあるフジテレビ。昨年6月に就任した亀山千広社長としては、この勢いのまま10月改編で勝負に打って出たいところだろう。だが、現状に安心してばかりもいられないと、テレビ局関係者は話す。

「『27時間テレビ』の高視聴率は、あくまでSMAPというタレントの力によるもの。たしかに、元メンバーの森且行さんからメンバーに宛てられた手紙を読むという企画を実現できたのは、フジの力からもしれない。でも、SMAPはフジなくして現在の地位は築けなかったため、これまでの御礼を込めたジャニーズ事務所からの“ご恩返し”の側面が強い。ほかにも、タモリの『笑っていいとも! グランドフィナーレ』以来のフジ出演が話題を呼びましたが、これもタレント力が大きい。要するに、過去の遺産を喰い潰している印象は拭えません。そういう意味では『HERO』も一緒であり、2001年に平均視聴率 30%以上を誇ったドラマの続編シリーズですから、いくら時代が変わったとはいえ、同20%前後は取れて当たり前ともいえます」

 フジは亀山社長就任以来、『ショムニ』や『若者たち』など過去にヒットしたドラマの続編を次々と送り込んでいるが、ヒットしたのは今回の『HERO』が初めてといっていいほどだ。

「テレビ局は視聴率が取れなくなってくると、すぐに過去のヒット作の続編を持ち出してきます。ここ数年視聴率低迷が続くTBSがその典型です。以前のフジには『ヒットしたからといって、同じものはつくらない』というポリシーがあったはずですが……」(同関係者)

 実は、かつて亀山社長自身が続編については、自著で次のように語っていた。

「飽きっぽいもんですから、わざと変える。変えて失敗することもありますけど、以前と同じものだとつくっていてわくわくしないんですよ」(『トッププロデューサーの仕事術』<日経ビジネス人文庫>)

 また、亀山氏がプロデューサーとして『踊る大捜査線』をヒットさせた要因についても、同書でこう書いている。

「そのままマネをしても、『太陽にほえろ!』は越えられない。そこで、『太陽にほえろ!』で印象的だった部分を、すべて“禁じ手”にしたんです」

 まさに、勢いのあった頃のフジで最前線を張っていた経験を感じさせる言葉の数々だ。だが今、その亀山氏が社長に就任して以降、フジは同氏が“わくわくしない”と語っていた続編を量産しており、守りの姿勢が目立つ感は否めない。

 フジ復活のカギは、元敏腕プロデューサー・亀山氏の“原点回帰”にあるのかもしれない。
(文=編集部)