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仕事と人生を面白くする  氏家秀太の『上位1%がしている、ビジネスのカンの磨き方』第4回

社内宴会、意外に知られていない“危険な”NG行為?配席、注文、女性の扱い…

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「Thinkstock」より
 真に一流のビジネスパーソンは、実務ができるだけではなくマナーも身につけているもの。マナーがしっかりしていれば、周りから一目置かれ、信頼度も上がりチャンスも増える。

 ビジネスパーソンの社交の場といえば、飲食店での会食、接待、パーティーが多いだろう。飲食の場ではどうしても、子供のころから身につけてきたものが出てしまう。

 あなたは、同僚や上司、取引先にどう見られているだろうか?

 ひょっとしたら、日々何気なく行っていることで、周りから“非一流”ビジネスパーソンとジャッジされているかもしれない。

 筆者は、接待で利用するような高級料理店から日ごろ上司や同僚と利用するような居酒屋まで、さまざまなレベルの飲食店店長30人に「ビジネスパーソンの飲食店でのマナー」について、独自にアンケートを取った。

 各飲食店では、年間何百もの宴会が繰り広げられている。飲食店の店長はその顛末を見届けている「宴会の守り人」ともいうべき存在。さまざまな宴会を見ているからこそ、ビジネスパーソンのマナーを冷静にジャッジできるのだ。酒が入れば多少タガが外れ、普段の人間関係や仕事のストレスを発散してしまうことはあるだろうが、社会人として守るべきマナーはある。そこで、店長たちが見た「ビジネスパーソンのマナー違反」を挙げてもらった。

●宴会におけるマナー違反

 アンケートは、「接待」「社内の宴会」「パーティー」の3つのカテゴリーに分けて実施したが、今回は社内の宴会編を検証してみたい。

 最も多かった意見は、「上司を座って出迎える」だ。座らずに入り口で上司を迎えるなどというのは、今はもうないのかもしれないが、座ったまま出迎えるのはよろしくない。

 次に「座る位置を考えていない」が挙がった。マナーとしてももちろんだが、宴会を盛り上げるために最も大切なことといえるだろう。宴会では、偉い人を上座に配置するなどの一般的留意事項をはじめ、よく喋る人とあまり喋らない人を混在させるなどの工夫をしておきたい。無口な人が孤立しないように角の席に座らせない、普段仲のいい人同士は離れて座る、女性に上司の相手を押し付けない、など宴会を盛り上げるために気を配れるビジネスパーソンは信頼度が上がるだろう。

 細かいところでは、「上司より提供時間が早い料理を注文する」という指摘もある。部下に料理が早く提供されても、先に食べ始めるのは控えるべきだが、上司に気を遣わせることにもなりかねない。決まった宴会メニューならいいが、別々に注文する時には、提供時間まで考慮することができれば“デキる”ビジネスパーソンといえるだろう。

 また、「大皿料理は女子社員がサーヴするものと決めつけている」という行為にもダメ出しがあった。社交の場で女性を「華」として扱うことは、いまやグローバルスタンダードだ。女性に楽しんでもらえる環境や雰囲気を積極的につくることができれば、紳士という印象を持たれるだろう。

 ほかには「目下の立場の人に対して態度が大きくなる」という行為には、厳しい意見が多かった。強い立場を利用して「偉ぶる」のは、人として“非一流”だ。

 ビジネスパーソンとしてのマナーに限らないが、「どんぶりを伏せて帰る」人が時々いるようで驚く。これは、一部のインターネット上で料理人への感謝の意を表す行為などといわれていたことがあり、それを模したものかもしれないが、店側からすれば迷惑行為でしかない。

 ちなみに、参考までに上記以外に宴会でNGとして挙げられた行為は、次のようになっている。

・乾杯をする時、どのようなお酒でもグラス同士を合わせて音を出す
・料理の選択肢を用意していない
・相手が固辞しても2次会に連れていく
・周囲におうかがいを立てずにタバコを吸う
・遅刻をする
・我を忘れて酩酊する
・高級店でワインをお酌する
・ネクタイで頭にハチマキ
・場を盛り上げる話ができない
・上司のペースに合わせないで、自分だけさっさと食べる

 マナーはコミュニケーションであり、人に対する思いやりだ。店の種類や集まるメンバーによって多少変わるところもあるが、宴会で同席者を楽しませ、快適な場にするという気持ちがないビジネスパーソンは、ビジネスにおいても成長の限界がある。「飲みニケーション」を重要視する会社も多く、宴会でのマナーもビジネススキルの一つといえる。だからこそ宴会の準備や仮説検証を通じて、一流のマナーで「宴会力」を高めてもらいたい。
(文=氏家秀太/空間プロデューサー・ビジネスコンサルタント)