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薬が病気を作る?薬剤師が教える薬の危険 抗うつ剤を飲むとうつ症状に、自殺や他害行為も

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病気はその原因により、2種類に分けることができる。(1)インフルエンザのようにウイルスや細菌などが原因の伝染病・感染症や、急性の症状の病気。(2)糖尿病や高血圧、高脂血症などのように生活習慣の乱れや加齢が原因となっている慢性的な病気。私たちはこれらのどちらも『病気』という同じ概念でとらえ、病気になったら薬を飲んで治してしまおう、と考えがちだ。しかし(1)と(2)は薬の果たす役割に大きな違いがある」(同記事より)

(1)の急性症状に対する薬は感染を止め、症状を一時的に抑えるもので、完治した時点でその薬がいらなくなるという特徴がある。一方で、(2)の慢性的な病気に対しては体に現れている症状を抑えるだけの効果しかない。これらの病気の多くが病気を生じさせる習慣を積み重ねてきた原因は患者そのものにあり、本当の意味で治療するには、「病気の原因である生活習慣を改める以外に道はない」のだ。

●薬剤師を活用して生活習慣の見直しを

 しかし、生活習慣病の患者が今飲んでいる薬を専門家の相談なしに突然やめてしまうことは危険だ。この場合、薬剤師を活用するのがいいという。

「薬剤師は、薬学的疑問を抱いたり患者から申し出があった場合、医師に処方箋の内容を問い合わせる『疑義照会』をすることができる。(略)(13年度の調査では)疑義照会により、年間82億円もの薬剤費が削減されたという」(同記事より)

 さらに、「薬のほとんどは合成物であり、体にとっては『異物』。(略)主作用の陰で、体に別の作用がもたらされている」(同)、つまり多かれ少なかれ副作用があることも知らねばならない。

 例えば、抗うつ剤。抗うつ剤の副作用は「うつ症状」なのだという。

「現在、抗うつ剤の主流はSSRIやSNRIといった薬で、脳内で不足しがちになるとされるセロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、脳内にたまりやすくする。セロトニンは安らぎや幸福感を、ノルアドレナリンはやる気や自信を与える神経伝達物質だ。

 ところが、これらの抗うつ剤の一番の副作用は『うつ症状』なのだ。薬の添付文書には自殺願望が高まることがある」といった注釈がついている。人に暴力を振るうなど、他害行為を招く作用があることもわかってきている」(同記事より)

 抗うつ剤の副作用でうつ症状を生むとは……本末転倒もいいところだ。

 病気に対しては薬よりも生活習慣を見直し、自然治癒するのが基本であることを再認識させられた。健康もカネで買えると思っているフシがある日本人にとっては、考えさせられる特集だ。
(文=松井克明/CFP)

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