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今枝昌宏「ビジネスモデル考」(9月30日)

メーカーが迫られるユーティリティモデルへの転換とは?販売・保守から機能提供へ

文=今枝昌宏/エミネントLLC代表パートナー
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 このままではメーカーはユーティリティ事業者の軍門に下り、下請け業者と化す。ユーティリティ市場を誰が制するかは、多くの市場でいまだ混沌としており、今後せめぎ合いが起こることは間違いない。唯一確実なことは、顧客が求めるものは製品からサービスを含めた機能へ、そしてユーティリティへと変化していくということだ。であれば、メーカーとしてここを押さえに行かない手はない。多くの業界において今こそが将来、ユーティリティ市場を支配できるか支配されるかの瀬戸際なのである。

 今後必然的に起こるビジネスモデル変化の中で、日本メーカーが「モノづくり」の強みを基礎として、世界のサービス市場、ユーティリティ市場をも支配する姿を、是非とも見たいものである。
(文=今枝昌宏/エミネントLLC代表パートナー)

今枝昌宏

今枝昌宏

エミネンスLLC代表パートナー。京都大学大学院法学研究科、エモリー大学ビジネススクールMBA課程卒業。ジャパンエナジー(現JX)、PwCなどのコンサルティングファーム、買収ファンドであるRHJI(旧リップルウッド)などでの勤務経験を持つ。著書に『ビジネスモデルの教科書』『サービスの経営学』など、訳書に『戦略立案ハンドブック』(いずれも東洋経済新報社)がある。ご連絡は、imaeda@eminent-partners.com まで。

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