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DeNA、9年連続Bクラス エラー数断トツのワケは?中畑采配失敗で萎縮、外野崩壊

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横浜スタジアム(「Wikipedia」より/DX Broadrec)
 初のクライマックスシリーズ(CS)出場には届かなかった横浜DeNAベイスターズ。開幕直後の低迷から5月以降は盛り返し、8月には4位に浮上。一時は3位の阪神タイガースを射程圏内にとらえたかに見えたが、9月に入り急失速し、9年連続Bクラス(4位以下)が決定した。

 Aクラスに届かなかった原因はさまざまあるが、特に守備の乱れが見逃せない。失策108(9月24日現在。記録は以下同)は両リーグ断トツ。唯一の3ケタ台に突入してしまっている。その原因について、スポーツライターは次のように話す。

「守備の要であるショートを守る山崎憲晴や白崎浩之の、痛い場面でのエラーが目立ちます(失策はそれぞれ12、11)。中畑監督はミスをした選手を入れ替える傾向にあります。例えば、8月23日の東京ヤクルトスワローズ戦で、1点リードした7回裏無死1塁の場面で山崎がエラーしました。併殺で二死になるはずが、無死1、2塁になってしまいました。それをきっかけに逆転され、DeNAは負け、次の試合から白崎がスタメンになりました。

 もちろん、そのエラーだけがスタメン落ちの要因とは限りません。しかし、選手はエラーが原因と取るでしょう。すると、“ミスしたら外される”という気持ちが先立ち、プレーが消極的になってしまいます。致命的なミスをしたら、あえてもう一度、取り返すチャンスを与えるようにしなければ、体が縮こまってしまうものです。それもあってか、山崎、白崎ともに、今季はあまり結果を残せていません」

●外野手は“1年目”だらけ

 今季は、内野に限らず外野守備の乱れも目立った。

「シーズン序盤は2年連続ゴールデングラブ賞を受賞した荒波翔がセンターを守っていましたが、6月と8月にケガで二軍落ちし、グリエルの加入もあり、本来内野手の石川雄洋が急造センターになりました。レフトの筒香嘉智、ライトの梶谷隆幸は今シーズンから外野手にコンバートされたばかりです。外野手全員が“外野1年目”という珍しい現象が起こりました。シーズン中盤から1軍に定着した若武者・桑原将志も、今年から外野手に挑戦しています。いわば、外野手のプロとはいえない選手が並んでいるわけですから、ミスも多いですし、当然連係も取りづらくなります。8月13日、愛知・ナゴヤドームでレフト筒香がセンター梶谷と激突し、戦線離脱しました。2人ともコンバート1年目だったことと無関係ではないでしょう」(同)

 梶谷は本拠地である神奈川・横浜スタジアムの照明灯が目に入って打球を見失うシーンもあり、桑原は落球や後逸というプロにあるまじきエラーを犯している。筒香も、内野への返球で悪送球をしてしまった試合があった。

「昨年はモーガン、荒波という鉄壁の2人がおり、かなり投手は助けられていました。今年は目に見えないエラーも多く、外野手に助けられたというプレーはあまりありません。来年は俊足、強肩の梶谷や桑原が外野2年目を迎えるので、彼らの守備が成長すれば、Aクラスへの道も開けてくるでしょう」(同)

 守備は、練習をすればするほど上達するといわれている。逆に言えば、秋季キャンプで地獄の特訓をしない限り、来年も同じような結果に終わってしまうだろう。
(文=編集部)