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なぜ長身プロ野球“野手”は大成難しい?運も左右…何が生き残りの命運を分ける?

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大谷翔平(「Wikipedia」より/Ship1231)
 かつてプロ野球界には、長身投手は大成しないというジンクスがあった。だが、近年は大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ)、藤浪晋太郎(阪神タイガース)という190cmを超える投手が大活躍しており、今やそのジンクスは過去のものとなっている。

 その陰で、長身野手が大成できないという現象が起こっている。以前からその傾向はあったが、共に読売ジャイアンツで4番打者を務めた経験を持つ松井秀喜と清原和博は188 cmであり、長身ながらも結果を残していた。しかし近年は、一時期と比べ、長身野手の活躍があまり見られなくなっている。

 その理由を探ってみよう。まず、現役の長身日本人野手は以下の通りだ。

【日本人野手高身長ベスト10】
1位:大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ)/193cm
2位:神戸拓光(千葉ロッテマリーンズ)/191cm
3位:鵜久森淳志(北海道日本ハムファイターズ)/189cm
3位:新井貴浩(阪神タイガース)/189cm
5位:大田泰示(読売ジャイアンツ)/188cm
5位:赤堀大智(横浜DeNAベイスターズ)/188cm
5位:新井良太(阪神タイガース)/188cm
8位:一二三慎太(阪神タイガース)/187cm
8位:又野知弥(東京ヤクルトスワローズ)/187cm
8位:柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)/187cm
8位:坂口真規(読売ジャイアンツ)/187cm

 この中で、タイトル獲得者は阪神の新井(貴)だけ。今年、シーズンを通して野手として目覚ましい活躍をしたのは、柳田くらいだろう。大谷は投手との二刀流であり、大田は6年目の今年終盤になって、ようやく頭角を現してきた。

●なぜ長身野手は大成しにくい?

 なぜ、長身野手は伸び悩むという現象が起こるのだろうか?

 まず、長身野手はポジションが一塁や三塁、外野になることが多い。言い換えれば、外国人選手とカブるため、出場チャンスが激減してしまうのだ。

 1950年の2リーグ分裂以降、93年まで外国人枠は1チーム当たり2人に限られていたが、2002年からは最大で野手は3人まで1軍登録が可能になった。そのため、日本人の入り込む余地が以前と比べて減っている。球団は外国人に“大砲”を求める傾向が強く、パワーヒッターを望まれる長身選手にとって不利な状況なのだ。