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ニュースアプリ百花繚乱、主役出揃い競争本格化 集まる人とカネ、大手の出資攻勢も

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「スマートニュース」のダウンロード画面
 スマートフォン(スマホ)やタブレット端末向けニュースアプリの競争が激しくなってきた。新聞や雑誌、テレビ、ニュースサイト、著名人のブログなどからコンテンツを選び、政治・経済・芸能・スポーツなど分野ごとに整理して配信する媒体だ。手軽にニュースを読めることから、急速に利用者が増えている。先物買いの思惑もあり、大手企業によるニュースアプリへの出資が相次ぐ。

スマートニュース


 国内のニュースアプリの草分けである「スマートニュース」を運営するスマートニュース(東京・渋谷)は8月、英国のベンチャーキャピタルやミクシィ、グリーなどから36億円の出資を受けた。グリーはスマートニュースのアプリ上で、自社のモバイルゲームを紹介し、ミクシィは効果的に広告を出す仕組みを共同開発する。

 スマートニュースは2012年12月からニュースアプリの提供を始めた。全国紙各紙の専用チャンネルを開設しているのが特徴で、今年1月、毎日新聞と産経新聞、6月に読売新聞の専用チャンネルを開設。9月には朝日新聞とメディアパートナー契約を結び、朝日新聞のデジタル媒体「朝日新聞デジタル」の専用コンテンツチャンネルを開設した。ダウンロード数は累計で400万回を超える。

 スマートニュースという名称に引っかけて「相撲とニュース」というコピーを連呼するユニークなテレビCMで認知度を高めている。9月19日にはメディア担当責任者に元ハフィントンポスト日本版編集長の松浦茂樹氏を迎えたと発表した。メディアコミュニケーションディレクターとして特集企画などを担当する。国内メディアとの協力を進めるための布石との見方もある。松浦氏はライブドア(現LINE)やコンデナスト・デジタル(現コンデナスト・ジャパン)、グリーなどでメディア事業を担当。13年にハフィントンポスト日本版の初代編集長となった。

グノシー


 スマートニュースと同様に急速にユーザーを増やしているのが「グノシー」(東京・港)だ。運営元のグノシーには、昨年12月と今年6月にKDDIが投資会社などと共同で計24億円を出資した。グノシーは調達した資金をテレビCMや、利用者にポイントなどが還元される「リワード広告」に注ぎ、ダウンロード数は年初の100万回から一気に500万回超となった。勢いに乗る一方、代表取締役で共同最高経営者(CEO)の木村新司氏が8月末で退任。木村氏はグノシー創業期のエンジェル投資家で、13年11月に代表に就任し、KDDIなどから24億円の資金調達した立役者だ。任期満了で退任したというのが会社側の公式発表である。

●ニューズピックス


 専門分野に特化するニュースアプリとしては、経済ニュース専門の「ニューズピックス」も成長目覚ましい。運営元のユーザベース(東京・港)は、8月に講談社など9社から合わせて4億7000万円の出資を受けた。講談社、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、新生銀行、GMOベンチャーパートナーズ、マネックスベンチャーズ、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ヤフー系のYJキャピタルの9社が第三者割当増資を引き受けた。今回の増資に伴い、ユーザベースは伊藤忠テクノロジーベンチャーズのディレクター、浅田慎二氏を社外取締役に迎え入れる。講談社は情報サイト「現代ビジネス」に加え、「クーリエ・ジャポン」の記事配信も開始する。