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キングオブコントの台風の目?波乱万丈“崖っぷち”実力派、芸人生命懸け大勝負

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お笑いコンビ・チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿(右)
 お笑い界のビッグタイトルのひとつ『キングオブコント』(TBS系)は今年、激戦の様相を呈している。ファイナリスト10組中、6組が初の決勝出場という番狂わせな展開の中、2008年のファイナリストで、2回目の決勝進出を果たした実力派お笑いコンビ・チョコレートプラネットは、「今年はかなり本気でした。去年予選で落ちた時、とにかく悔しくて、絶対に決勝に行ってやるぞと思っていました」(松尾)とこれまでにない闘志を燃やしている。

●多彩なネタ、ボケをかぶせていくのが持ち味


 06年にコンビを結成した2人の強みは、多彩なネタ。言葉の語尾がそれっぽく聞こえる“古代ローマ人”などツボにはまる設定、クオリティーの高い小道具を駆使した“気持ち悪いパンダ”、長田庄平の歌唱力を存分に生かした“氷室京介風”のコントなど、毎回異なる笑いが持ち味だ。さらに、ボケとツッコミが明確に分担されておらず、「どっちもできるのが強みで、どんどんボケをかぶせていくのが俺らの味」(長田)になっている。

 吉本興業のタレント養成学校・吉本総合芸能学院、通称NSC東京校の11期生として出会った2人だが、コンビ結成から現在までには紆余曲折も。京都府出身で、ネタづくりを担当する長田は、身長168センチながら、57センチもある「すぐに自動ドアに引っ掛かる」ほどの異様な肩幅がトレードマーク。その笑いの原点は、「学校でも友達と大喜利などをやっていた」という関西独特のお笑いの風土。気づけばお笑い好きになっていたが、「家業の町工場を継いで、結婚して子供が生まれて終わりかと、人生のレールが見えちゃたんですよね。せっかくだったら冒険したい。子供の時になりたかったお笑い芸人をやろうと上京したんです」。

 一方、モノマネなど小技が光る松尾は、『ダウンタウンのごっつええ感じ』『めちゃ2イケてるッ!』(共にフジテレビ系)などバラエティー番組を見て育つも、「NSCに入るまで“ネタ”という言葉を知らなかった」ほどお笑いとは無縁の人生を送っていたが、「高校を出て、ダンボール工場で働いていたんですが、朝から晩まで働いて、夜12時半には寝るだけの毎日でした。そんな時に妹から『つまらなそう』と言われ、いっちょお笑いでもやってみるかとノリで始めました」というスロースターター型だ。

●コンビ結成、改名、番組打ち切り…浮き沈み激しい芸人生活


 コンビ結成は、ピンでやっていた松尾が、「NSC卒業を前に、同期のシソンヌの2人から同じ日に別々に『長田くんと組んでみたら』と言われた」ことがきっかけ。しかし、声を掛けられた長田は、「二つ返事で断りました! 当時の松尾はいかつい坊主頭で、眉毛もゴリゴリに剃っていて、こんなヤツと組んだら絶対に売れないと思って」と苦笑いで振り返る。それでも互いの実力を認め合っていた2人はコンビを組むが、5年後に再びハプニングが訪れる。当初は「松尾アンダーグラウンド」という芸名だった松尾だが、「姓名判断をしている知り合いに『最悪の名前だよ。今まで売れるチャンスが3回あったのに、全部その名前が潰している』と言われ、他にも何人かに見てもらっても全く同じことを言われたので変えました」。