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iPhone6、各社販売員のお薦めのキャリアは?各社の割引・定額の内容差に要注意

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iPhone 6とiPhone 6 Plus
 9月19日の販売開始以降、家電量販店や携帯電話ショップの店頭ではiPhone 6/6 Plusの購入を検討しようという客で平日・休日を問わず絶えず混雑している状況が続いている。画面の大型化や処理性能の向上などを盛り込んだ今回のフルモデルチェンジを機に、2世代以上前のモデル(iPhone 5以前)のユーザーやAndroid端末を使っていたユーザーは、番号を引き継いで他社へ契約を切り替えるモバイルナンバーポータビリティ(MNP)を利用して、よりお得な携帯電話キャリアのiPhone 6/6 Plus を購入しようという動きが活発で、販売店もそれに応えるように店頭での掲示や案内を強化している模様だ。

 そこで、今回は各キャリアがアナウンスしている情報ではなく、来店客にiPhone 6/6 Plusを勧めている販売店スタッフの生の声から、どのキャリアが最も購入者にとって得なのか、販売スタッフが最もお勧めするキャリアはどこかを探ってみたい。具体的には、東京都内の複数の家電量販店や携帯電話ショップを巡り、「MNPを利用してiPhone 6 Plusを購入する」という条件で、販売スタッフに話を聞いてみた。

●ソフトバンクのロゴ入りジャンパーを着たスタッフから意外な回答

 最初に訪れたのは、錦糸町にある携帯電話ショップ。店内は平日の夕方ということもあり閑散としていたが、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルのロゴが付いたジャンパーを着ているスタッフが数名、来店客応対に当たっていた。

 ソフトバンクのジャンパーを着たスタッフに、「MNPで契約をするなら、どのキャリアの料金プランが得か」と聞いてみたところ、意外にも推してきたのはソフトバンクではなかった。

「ドコモとソフトバンクは料金体系が横並びなので、もしデータ通信量で希望のプランがなければ、データ通信の料金が細かいauがいいかもしれません。ちなみに、ワイモバイルからソフトバンクへのMNPであれば、同じ会社間でのMNPという扱いになり、ソフトバンクが掲げている特典が受けられないので、注意してください」という。

 ソフトバンクの販売員かと思いきや、とても客観的な分析をしてくれたので驚いたが、Wi-Fiなどを活用して毎月のデータ通信量が少ないユーザーには、auがお得だという。

●スマートバリューは活用しないともったいない

 次に訪れたのは、秋葉原電気街にある大手デジタル製品販売店。フラットな意見を聞きたいので、キャリアのジャンパーを着ていないスタッフに同じ質問をしてみると、次のような答えが返ってきた。

「通話時間が少なければauで、家族が多い人や通話が多い人であればドコモです。特にauのブロードバンドやケーブルテレビのネットサービスを使っているなら、絶対にauにすべきです」

 同スタッフによると、auは通話定額プランになる前の旧料金プランが現在でも選択できるので、通話時間が少ない人であれば毎月の固定費用を大きく抑えることができるという。

「ドコモのカケホーダイは通話時間が多い人にはメリットが大きいですが、少ない人には割高です。auは旧プランをMNPで契約すれば基本料が24カ月無料なので、断然お得だと思います。ただ、通話が多くなるとその分の通話料が上乗せになるので、注意が必要です」(同)

 また、自宅でKDDIのauひかりやケーブルテレビのインターネット接続サービスを使っているなら、「auスマートバリュー」を活用するべきだという。

「スマートバリューは割引の対象になる事業者が多いので、もし該当する事業者のインターネットサービスを利用しているのであれば、活用しないと本当にもったいないです」(同)

●通話時間が少ない人には、ドコモはあまりお勧めしない

 最後に訪れたのは、新宿の大手家電量販店にある携帯電話コーナー。スタッフに、普段あまり電話はかけないことを告げると、「それならば、通話し放題のプランしかないドコモよりも、旧料金プランを選べるauやソフトバンクのほうがお勧めです」と即答された。

 そこで、auとソフトバンクのどちらが得かを聞いてみると、「スマートバリューが使えるならば、絶対にauがいいです。ソフトバンクもセット割がありますが、Yahoo!BBはADSLですから、光ファイバーのKDDIとは通信品質に天と地ほどの差があり、しかも特に安くありません。セット割も、対象になる人はほとんどいないと思います」との答えだった。

 これらの話を総合すると、通話が多い人や家族で契約する場合は、ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」を活用すればお得に利用することができそうだが、総合的にみるとMNPの利用で旧料金プランの基本料金が24カ月無料になり、auスマートバリューを組み合わせることで2年間にわたって毎月1410円割引になるauを推すスタッフが多いという状況だった。

●「スピードモード」「快適モード」強制加入の真相は?

 次に、10月15日付当サイト記事『iPhone6、キャリア乗り換え時のワナ 不必要なオプション強制加入で高額請求の恐れ』で指摘した、販売店が契約者に対して上限に達したデータ通信量を自動的に1GB(1000円)ずつ増量する「スピードモード」(NTTドコモ)、「快適モード」(ソフトバンクモバイル)への申し込みを強制するという問題についても探ってみたい。

 独自にTwitterの投稿で特価情報を公開し、購入条件に「スピードモード」「快適モード」を挙げている携帯電話販売店に客として出向いて、詳しい条件を聞いてみた。

 最初に訪れたのは、ドコモの型落ち端末を格安で販売していた埼玉県内のある携帯ショップ。店員に条件を聞くと、加入しなければならないオプションやコンテンツサービスについて一通り説明を受けたが、Twitterにあった「スピードモード」については言及しない。「スピードモードという記載があるが、これはなんですか?」と、こちらから質問したところ、ようやく説明してくれた。

 こちらが気付かなければ、説明をせずに契約をさせようということなのだろうか。「必ずスピードモードに加入しなければならないのか」と聞くと、「特価機種に関しては、必ず加入してもらっています。データ通信量の上限を超えた際には自動的に容量を増やしてくれる、便利なサービスです」と笑顔で説明してくれた。

 次に訪れたのは、ソフトバンク版iPhone 5sを「一括0円+キャッシュバック」で販売していた同じ埼玉県内の別の携帯電話ショップ。契約条件を聞いてみると、MNPの場合は通話定額制の「スマ放題」への加入が必須で、旧料金プランだとキャッシュバックはできないという。そのほか、パケット定額プランは5GB以上への加入が必須で、ソフトバンクのオプション、有料コンテンツ5つ、快適モードにも加入しないとキャッシュバックは受けられないようだ。「これでも、いつもより緩いほうです。もっとたくさんのオプション加入をお願いする場合もあります」とスタッフ。「有料コンテンツやスマ放題、快適モードなどに加入すると、手数料がお店に入って、それをキャッシュバックに充てているのか?」と単刀直入に尋ねると、「そんなところです」と回答を得た。

 この2店舗での話を聞いても、スピードモードや快適モードへの強制加入は、店舗が独自に行う特価商品の販売や高額キャッシュバックのキャンペーン販売などで頻繁に行われているようだ。今後、こうしたオプションへの強制加入はiPhone 6/6 Plusの販売条件にも付加される可能性は否定できず、これから購入を検討している人は、店舗が掲げる販売条件に特に注意する必要があるといえるだろう。
(文=編集部)