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上原浩治、メジャー史上年俸最高額クローザーに?レ軍と上原を悩ます複雑な契約事情

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上原浩治(「Wikipedia」より/UCinternational)
 米メジャーリーグの上原浩治(ボストン・レッドソックス)の残留交渉によって、日本の各メディアは“メジャーリーグの複雑な契約事情”を学ぶことになりそうだ。

 今季最終登板となったのは、9月25日(現地時間)のタンパベイ・レイズ戦。セーブポイントの付かない場面ではあったが、わずか7球で三者凡退に切ってみせ、クリスチャン・バスケス捕手とハイタッチを交わした。お決まりの雄叫びは聞かれなかったが、スタンドからの大きな拍手は「来季も頼んだ」とのエールも込められていたようだった。

 それから3日後、ジョン・ファレル監督が今季を総括する共同会見に臨み、上原の去就について「年齢にかかわらず活躍している。また試合の最後を任せたい」とコメントした。

 これは実質的な“残留要請”とみて間違いないだろう。今季の上原の成績は、6勝5敗26セーブ1ホールド。セーブポイントは昨季の21セーブよりも増えたが、1点台だった防御率は、2.52まで落ち込んだ。今季は試合中盤に登場するセットアッパーではなく、主に最終回を任されるクローザーとしてシーズンに臨んだ。シーズン終盤の9月上旬に調子を落としたのは、年齢による過労もあるだろうが、上原自身が「この年齢で、これだけ投げられたら十分でしょう」と言うように、メジャーを代表するクローザーとしてファンに認知されたことは間違いない。しかし、レ軍残留はすんなりとは決まらないだろう。

●交渉のタイミングを逸したレ軍

 今季、レ軍はアメリカン・リーグ東地区最下位に沈んだ。昨季のワールドシリーズ制覇から、まさかの急転落である。

「メジャーでは、優勝戦線から脱落したチームは来季以降に備えて、高額年俸のベテランを放出して、若手の有望株を獲得するなどのトレードを行います。ほかに複数年契約の最終年を迎える選手も、放出要員として挙げられます」(同)

 年俸425万ドル(約4億2500万円)・2年契約が満了した上原も、当然放出対象として名前が挙がった。トレード期日の7月末が近づくにつれ、「上原を放出して若手を獲るべきか」といった議論が地元メディアでも展開され、レ軍のベン・チェリントンゼネラルマネージャー(GM)も玉虫色のコメントを繰り返していた。

「上原はリリーバーとしてのスキルも高いので、優勝争いをしている複数球団から打診もありました」(現地特派記者)