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日テレ、CS巨人戦放送なし“事件”のワケ?かつてのキラーコンテンツ、今は“お荷物”に?

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「読売ジャイアンツ オフィシャルウェブサイト」より
 プロ野球セントラル・リーグのクライマックスシリーズ(以下、CS)ファイナルステージは、阪神タイガース読売ジャイアンツ(以下、巨人)に4連勝して2005年以来9年ぶりとなる日本シリーズへの進出を決めた。しかしその裏では、テレビ界において衝撃的な事件が起こっていた。

 実は、ファイナルステージ第2戦が地上波中継されなかったのだ。その舞台裏に関して、テレビ局関係者が次のように明かす。

「07年、セ・リーグにもCSが導入されて以降、巨人は11年を除いて、すべてファイナルステージ(旧称・第2ステージ)を戦っています。その中で中継なしの試合は、10年の中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)の第1戦と第3戦のみですが、それらは中日の主催ゲームで、巨人と同じ読売新聞グループの日本テレビは放送権を持っていませんでした。しかし、今年のファイナルステージ第2戦、日テレは放送権をNHKに譲りました。そのNHKも地上波では放送せず、BS1でのみ中継しました。巨人主催ゲームのCSが地上波で中継されなかったのは初です」 

 日テレといえば、巨人戦中継は代名詞のひとつだった。以前は毎試合ナイター中継が放送され、視聴率20%を稼ぐ巨人戦ホームゲームの放送権を持つ日テレは、それゆえに90年代にフジテレビから視聴率三冠王を奪えたのだ。

 近年、巨人戦は視聴率を取れなくなっているとはいえ、日本シリーズやCSは2ケタを見込めるコンテンツと思われていただけに、日テレの見限りは意外にも感じる。

「実はファイナルステージ2戦目は、あまり視聴率を取れないのです。実際、昨年は初戦が12%に対して2戦目は9%、一昨年も初戦の12%に対して2戦目は8.1%と1ケタに終わりました。そのため、今年は2戦目の放送を見送ったのでしょう。日テレの場合、ゴールデン時間帯の視聴率はだいたい2ケタに届くので、野球中継をして2時間分1ケタになってしまえば、かなり痛手となると判断して中継をしなかったと思われます」(同)

 ファイナルステージ2戦目が行われていた時間帯、日テレは人気バラエティ番組の『得する人損する人』の2時間スペシャルを放送していた

「同番組の視聴率は8.9%と振るいませんでしたが、それは結果論にすぎません。今年のファイナルステージ初戦は8.4%でした。2戦目に急激に下がる最近の流れを考えれば、もし放送していたら、8.9%をも下回っていたかもしれません」(同)

 かつて、日テレは巨人戦に支えられ続けてきた。しかし時代は変わり、今では編成を悩ますコンテンツになってしまったようだ。
(文=編集部)