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優勝チームには元横浜ベイ選手?球団不信で移籍後に活躍選手多数、球団の体質に問題?

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阪神・鶴岡一成(「Wikipedia」より/とらせん)
 プロ野球界には、まことしやかに囁かれているジンクスがある。それは、「優勝するチームには、横浜DeNAベイスターズ出身の選手がいる」というものだ。実際、ここ数年を振り返ると、優勝チームには必ずといっていいほど、ベイスターズ出身の選手がいた。

 昨年、日本一に輝いた東北楽天ゴールデンイーグルスには、セカンドで数々のファインプレーを見せた藤田一也、セントラル・リーグのペナントレースを制した読売ジャイアンツ(巨人)には、セ・リーグ月間最多安打記録を樹立した村田修一がいた。村田が横浜から巨人に移籍した一昨年も、巨人は3年ぶりのリーグ優勝を果たした。さらに、その年の巨人で代打の切り札としてハイアベレージを残した石井義人も、もともとは1996年にドラフト4位でベイスターズに入団した選手だった。

 ほかにも、谷繁元信(中日ドラゴンズ)、内川聖一(福岡ソフトバンクホークス)など、多くの選手がベイスターズで育ち、他球団へ移籍後に優勝を味わっている。

●横浜を出て、活躍する選手たち

 実は、今年も同じような現象が見られた。セ・リーグでは、シーズン2位ながらクライマックスシリーズ(以下CS)を勝ち上がった阪神タイガースの鶴岡一成と高宮和也、パシフィック・リーグでは、激闘の末ペナントレースを制したソフトバンクで、CSのMVPに輝いた吉村裕基、彼らはいずれもベイスターズから移籍した選手たちだ。

 鶴岡は昨年、ベイスターズの正捕手として108試合に出場するキャリアハイを記録しながら、オフにフリーエージェント(FA)権を行使して阪神からベイスターズへ移籍した久保康友に対する人的補償として移籍した。今シーズンは、途中ケガなどもあったが77試合に出場、チーム方針として新人の梅野隆太郎と併用されたが、鶴岡がマスクをかぶった試合が最も防御率が低く、強気なリードで投手陣を引っ張った。

 昨年、阪神はベイスターズを10勝14敗と苦手にしていたが、鶴岡が加入した今年は、16勝8敗と逆にカモにした。実際、ベイスターズのチーム別対戦成績を見ると、阪神戦の得点数が最も少ない。ベイスターズ打線の弱点を知る鶴岡が封じ込めたといえるだろう。鶴岡のベイスターズ戦打率は3割1分3厘と、打撃でも大きく貢献した。最終戦で2位通過が決まったことを考えると、鶴岡なしでは阪神の日本シリーズ進出はなかったといえるだろう。

●選手が力を発揮できる環境を実現できるか

 CSの巨人戦で3ホールドを挙げた高宮も、2005年に大学・社会人ドラフト希望枠でベイスターズに入団した選手だ。ベイスターズ時代は、1年目に開幕ローテーションに入るなど将来を期待されたが、結果を残せなかった。11年にオリックスへトレードされ、13年から阪神に入り、プロ入り9年目の今年、ようやく花が開いた。