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正統派パンクロック・バンドとしてのグループ魂 各メンバーのコアな音楽的背景とは?

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【リアルサウンドより】

 破壊(Vo/阿部サダヲ)、暴動(G/宮藤官九郎)を中心とするグループ魂がセルフカバーベストアルバム『グループ魂のGOLDEN BETTER~ベスト盤じゃないです、そんないいもんじゃないです、でも、ぜんぶ録り直しましたがいかがですか?~』をリリースした。初期の代表曲「竹内力」「就職しやがれ」、'05年のNHK紅白歌合戦で演奏された「君にジュースを買ってあげる♡」、“グループ魂に柴咲コウが”名義でリリースされた「お・ま・えローテンションガール」(映画『舞妓Haaaan!!!』主題歌)などをリアレンジ、再録した本作。「チャーのフェンダー」はCharがギタリストとして、「欧陽菲菲」には欧陽菲菲がゲストボーカリストとして“本人登場”していることも注目に値するが、まず印象に残るのは、アルバム全編を貫く、生々しいライブ感に満ちたバンドサウンド。そう、クドカンと阿部サダヲのコミックバンドというイメージが強いグループ魂だが(そして、それは決してまちがいではないのだが)、彼らの本質はオーセンティックなパンクロック・バンドなのだ。

 破壊、暴動、バイト君(大道具/村杉蝉之介)の3人で’95年に結成されたグループ魂。当初は“パンク版・玉川カルテット”をコンセプトにした漫談トリオとして活動、日本テレビの『笑点』にも出演している。'97年に小園(Ba)、港カヲル(MC/皆川猿時)が加わり、徐々にバンドスタイルに移行。1stアルバム『GROOPER』をリリースした'99年に石鹸(Dr/三宅弘城)、そして'02年には遅刻(G/富澤タク)が加入し、現在のメンバーが揃った。

 グループ魂の音楽の軸になっているのは、やはりパンクロックだろう。しかも90年代以降のメロコアではなく、70年代の初期パンク、80年代のハードコアパンクのテイストがかなり濃い。暴動はザ・スターリン、ザ・ウィラード、遅刻はラフィン・ノーズ、ギズム、あぶらだこ、コブラなどのジャパニーズ・パンクを好み、その影響はグループ魂の楽曲にも強く反映されている。また、暴動のルーツであるARB、ストリート・スライダーズ、エレファント・カシマシ、RCサクセションといったバンドのエッセンスも、グループ魂の音楽性に大きく作用している(初期のライブのオープニングSEは、ARBの「魂こがして」。『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2004 in EZO』では、ARBと共に名曲「TOKYO CITYは風だらけ」をセッションしている)

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