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泥舟に乗りたくない…阪神、金本ら有力OBが、過去の確執で軒並みコーチ就任拒否?

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濱中治氏のコーチ就任会見「阪神タイガース HP」より
 プロ野球・阪神タイガースは来季、球団創設80周年を迎えるメモリアルイヤーだ。

 阪神は11月6日、チームOBの藤本敦士、濱中治両氏のコーチ就任を発表した。SMBC日本シリーズへの進出は果たしたものの、ペナントレースでは2年連続で勝負どころの終盤戦に失速しており、一時は和田豊監督の引責辞任説が連日伝えられていた。リーグ優勝が至上命令となる来季に向け、チーム再建を担う新コーチの責任は重要だが、両氏の招聘には複雑なお家事情も隠されていた。

「2人ともコーチ経験はありません。和田監督を支えるには若すぎますし、若い指導者候補に勉強させるような余裕は、今の阪神にはないはずです」(在阪記者)

 和田監督への正式な続投要請がされる前、有力OBで、ポスト和田の1人とも報じられた金本知憲氏がコーチ入閣を辞退していたことが明らかになった。「もう少しネット裏から勉強したい」とのことで、球団も将来の監督候補の意向を受け入れ、入閣を断念せざるを得なかったが、コーチ復帰を断ったOBはほかにもいた。

「2003年、05年の優勝を経験した赤星憲広、矢野燿大、今岡誠、下柳剛各氏のコーチ復帰を望む声は少なくありません」(同)

●OBは阪神コーチ就任に消極的?


 だが、金本氏を含め、コーチ適任者の彼らには阪神でつらい経験があったため、現場復帰には消極的なのではないかとの見方もある。

 例えば、赤星氏は“強制引退”させられた経緯がある。09年9月の試合中、脊髄を損傷するケガをした。今後、危険なプレーがあれば後遺症が残り、場合によっては命の危険もあるという医師の警告もあり、最終的には自ら引退を申し出たが、そこに至るまで1カ月以上の間、様子を見たいという赤星氏に対して球団が引退を説得するという構図が続いた。しかも、後継の中堅手となるマートンの獲得が発表されたのは、引退発表から数日後のことである。

「矢野氏は、球団が城島健司氏を獲得したことで、晩年は出番を失っています。また今岡氏は球団から戦力外通告を受け、現役を続けるためにトライアウトを受験して千葉ロッテマリーンズにテスト生として入団するなど、プライドを引き裂かれたイメージがあります」(在阪メディア記者)

 下柳氏は09年に5年連続2桁勝利を逃すと、そのオフには9000万円の減俸を突きつけられる非情な対応を受けた。その後、トライアウトを受験し、かつての指揮官・星野仙一氏が率いる東北楽天ゴールデンイーグルスで1年プレーした後、現役を引退した。金本氏も1766試合続いていた連続出場記録がストップしたのは、ルールの細部を見落とした指揮官のうっかりミスだった。