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プロ野球中継、テレビ離れ尻目にニコ生が熱い?斬新な実況と楽しみ提供で視聴者急増

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「ニコニコプロ野球チャンネル」(「ニコニコ生放送 HP」より)
 福岡ソフトバンクホークスが日本一となり幕を閉じた今年のプロ野球。SMBC日本シリーズは昨年同様熱い試合が繰り広げられたが、テレビ中継は軒並み低調だった。関東地区のシリーズ全試合平均視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、以下同)で、日本シリーズ史上最低記録を更新し、最終戦となった第5戦の地上波視聴率は北九州地区では26.7%と高かったが、関東では10.3%にすぎなかった。

 さらに、11月12~18日に行われた「2014 SUZUKI 日米野球」の第1戦は8.7%、侍JAPANこと日本代表チームが4投手の継投で米国チームをノーヒットに抑え勝利した第3戦も9.0%(ともに関東地区)と振るわなかった。

●観客動員はセ・パともに史上最多


 このような数字が発表されると、プロ野球の人気低迷と言われてしまいそうだが、年間の総観客動員数はセントラル・リーグが1261万6873人、パシフィック・リーグが1024万2478人と両リーグともに実数発表となった2005年以降では最多となっており、単純に低人気化とも言い切れない。

 それではプロ野球に一体何が起きているのか? 考えられるのは“地上波中継離れ”が進んでいるということだろう。

 読売ジャイアンツ戦を毎試合ゴールデンタイムで中継していた1990年代以前とは違い、レギュラーシーズンの試合が地上波で中継されることはめったにないのが近年の現状。たまに放送しても、試合展開が面白くなってきたゲーム終盤で放送を終了してしまうことも少なくない。

また、今年の日本シリーズ最終戦で起こった阪神タイガース・西岡剛選手の守備妨害シーンも、際どい判定にもかかわらず地上波では番組終了まで一度もリプレイされず、何が起こったかわからないファンが多かったはずだ。このような中継内容は視聴者の気持ちを考えていないと思われても仕方がなく、「わざわざ地上波で見なくてもいい」と考えるファンが増えているとしても不思議ではない。

 そんな地上波中継に失望したファンたちが流れているのが、試合終了までしっかりと放送してくれるCS放送などの専門チャンネルやインターネット中継である。

 サービス加入世帯数が約402万と、その数を年々増やしているケーブルテレビ「J:COM」では、コースによって現在ほとんどすべての試合を視聴することが可能。月額1450円でパ・リーグの試合が見放題となる「パ・リーグTV」も、サービス開始約2年で加入者は5万人に達するなど、もはや地上波に頼らない野球観戦方法がファンには常識となりつつあるようだ。